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376,000,000個。 機動戦士ガンダムシリーズのプラスチックモデル、通称「ガンプラ」の国内外累計出荷数である(2006年3月時点)。 現在の日本の人口は概算128,000,000人だから、国民1人につき約3個ずつの「ガンプラ」割り当てがある計算だ。
本書は「ガンプラ」発売前夜から「ガンプラ」ブームまでを、バンダイ模型(当時)の内部の視点から描いた開発秘話、いわば「ガンプラ版プロジェクトX」である。 『機動戦士ガンダム』は現在まで続く、日本のアニメーションの代表作の一つであり、ゲームやグッズ、書籍等の関連商品は巨大で熱い市場を成している。そうしたガンダムブームは、初期にはアニメ作品そのものではなく、「ガンプラ」が牽引していたというのは驚きだった。 1980年7月発売の「144分の1 ガンダム」を初めとした「ガンプラ」は、同時期のロボットプラモデルの中では飛び抜けて高い完成度と斬新な設計思想を持っていた。本来、モビルスーツという架空の兵器に144分の1などという縮尺があるのは奇妙なことだ。それまでは「子どもの玩具」と位置付けられていたキャラクターモデルを、実在の戦闘機や戦車や艦船といったリアルなスケールモデルの方法で再現したことが、「ガンプラ」の新しさだった。 ガンダムの支持層が子どもではなく、高校生・大学生といった比較的高年齢の学生層であることを見抜いていた、バンダイ模型の先見の明がそこにあった。ガンダムは、「ガンプラ」を通して時代の想像力の受け皿となったのだ。 かくして『機動戦士ガンダム』は国民的作品へと成長していったのである。
25年間に3億7600万個の「ガンプラ」を生み出したバンダイの静岡工場は、2006年に静岡市清水区から静岡市葵区に移転し、「バンダイホビーセンター」としてその面目を一新した。ガンダム世界のイメージでデザインされた遊び心溢れる新工場は、6月より一般見学(完全予約制)が開始される。 25年前の想像力は、わたしたちのいま・こことして現実のものとなったのだ。 当時の定価300円、100円玉3枚で買えた未来兵器「144分の1ガンダム」からはじまったものは、はてしなく大きい。
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376,000,000個。
機動戦士ガンダムシリーズのプラスチックモデル、通称「ガンプラ」の国内外累計出荷数である(2006年3月時点)。
現在の日本の人口は概算128,000,000人だから、国民1人につき約3個ずつの「ガンプラ」割り当てがある計算だ。
本書は「ガンプラ」発売前夜から「ガンプラ」ブームまでを、バンダイ模型(当時)の内部の視点から描いた開発秘話、いわば「ガンプラ版プロジェクトX」である。
『機動戦士ガンダム』は現在まで続く、日本のアニメーションの代表作の一つであり、ゲームやグッズ、書籍等の関連商品は巨大で熱い市場を成している。そうしたガンダムブームは、初期にはアニメ作品そのものではなく、「ガンプラ」が牽引していたというのは驚きだった。
1980年7月発売の「144分の1 ガンダム」を初めとした「ガンプラ」は、同時期のロボットプラモデルの中では飛び抜けて高い完成度と斬新な設計思想を持っていた。本来、モビルスーツという架空の兵器に144分の1などという縮尺があるのは奇妙なことだ。それまでは「子どもの玩具」と位置付けられていたキャラクターモデルを、実在の戦闘機や戦車や艦船といったリアルなスケールモデルの方法で再現したことが、「ガンプラ」の新しさだった。
ガンダムの支持層が子どもではなく、高校生・大学生といった比較的高年齢の学生層であることを見抜いていた、バンダイ模型の先見の明がそこにあった。ガンダムは、「ガンプラ」を通して時代の想像力の受け皿となったのだ。
かくして『機動戦士ガンダム』は国民的作品へと成長していったのである。
25年間に3億7600万個の「ガンプラ」を生み出したバンダイの静岡工場は、2006年に静岡市清水区から静岡市葵区に移転し、「バンダイホビーセンター」としてその面目を一新した。ガンダム世界のイメージでデザインされた遊び心溢れる新工場は、6月より一般見学(完全予約制)が開始される。
25年前の想像力は、わたしたちのいま・こことして現実のものとなったのだ。
当時の定価300円、100円玉3枚で買えた未来兵器「144分の1ガンダム」からはじまったものは、はてしなく大きい。