卒業生チューター本田君が、外務省が開催した第37回「国際問題プレゼンテーション・コンテスト」で外務大臣賞を受賞しました。2022/4/13
卒業生チューター本田君が、外務省が開催した第37回「国際問題プレゼンテーション・コンテスト」で外務大臣賞を受賞しました。
<本田君の声>
私は大学で外交・安全保障を専攻しています。その中でこれまで1年半の間「経済安全保障」という新興の概念を研究してきました。今回国際問題プレゼンテーションコンテストのテーマが「経済安全保障に資する外交政策」ということで、4年間の大学での学びの集大成になると思い応募しました。プレゼンでは、国際協調によるエコノミック・ステイトクラフトの抑止というテーマで発表しました。簡単に言えば、経済制裁などの乱用を各国が連携することによって、未然に防ぐための方法を提案しました。
今回の受賞を通じて、周囲の人々や置かれている環境へのありがたさを改めて実感しました。
私の大学では、外交や安全保障に関する授業が様々開講されていることから、同じような関心のある学生も多く在籍しています。そのような環境の中で、先生方や友人との議論を通じて、経済安全保障という難解なテーマに挑むことができました。また、私の大学4年間は大学の授業や岩倉高校での業務などを通じて、人前で話す機会を多くいただける環境に恵まれていました。大学ではグループワークやプレゼンの機会が非常に多く、4年間で大小合わせて70回以上、自分の意見や調査結果をスライドにまとめ、発表してきました。また、岩倉高校のチューターとして、入学説明会など大学の授業とは比べ物にならないほど多くの中学生・保護者のみなさまの前でお話させていただく機会を何度も頂き、大人数の前でも物怖じせず話すことができるようになりました。
今回は結果として、私とペアで参加してくれた大学の後輩の個人への表彰という形での受賞になりました。しかし、このように大学4年間、私を支援していただき、機会を提供してくださった皆さまがいなければ、今回の受賞はありえませんでした。
<在校生へのメッセージ>
まず、ぜひ世界に目を向けてほしいと思っています。2022年3月現在、ウクライナ情勢が緊迫しており、連日トップニュースになっています。ここで強調したいのは、SNSの投稿や一部の報道は時に善悪の対立といった単純な構図になってしまっているということです。国家間の紛争は善悪の単純な構図ではなく、歴史や経済、軍事力、国家体制など、様々な要因のもとに生起しています。そのため、様々なニュースに触れ多角的に分析したり、専門的な本から知識を得たり、時には別の言語で情報収集するなど、自分から世界を知りにいく姿勢を持っていってほしいと考えています。
次に、自分に合った環境を見つける努力をしてほしいということです。私の場合、今の大学に仮面浪人までして入学していなかったら、国際政治をここまで深く学んでいなかったかもしれませんし、岩倉高校でチューターをしていなければ人前で話すことに抵抗感があったかもしれません。みなさんも、どう今の環境を最大限活用するか真剣に考えたり、もしどうしても合わないのであればその環境から勇気をもって脱出するなど、自分の将来ややりたいことをとことん追求してほしいと考えています。
外務省 第37回「国際問題プレゼンテーションコンテスト」開催報告のページはこちらです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/p_pd/dpr/page22_003804.html