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No.3 「夢と目標」
2018/9/3

【校長からの発信】
 No.3 「夢と目標」


2018年9月3日 校長 浅井 千英


 

夏休みも終わり、1学期も残り一ヶ月、今年度も後半を迎えます。

3年生は進路が具体化する重要な時期です。そもそも高校は進路を考える重要な3年間です。自分の将来について夢・目標・希望を持っている生徒もいるかと思います。そこで今回はこれらについて少しだけ触れておきます。

夢は大きく分けて二つの意味があります。 一つは睡眠中に見る夢です。この夢は個人の体験とか願望、潜在意識と関連したもので、かなり曖昧なものからかなり具体的なものまでいろいろで、人により頻繁に見る人、あまり見ない人があるようです。 私は結構いろんな夢を見るようですが、覚醒して活動し始めるとどんな夢だったか忘れてしまうことが多いようです。睡眠は体だけでなく脳のメインテナンスのため必要不可欠で、そのため就寝の前に入浴・休憩をしてスムーズに入眠できる状態(横になったら自然に眠くなる状態)にしておくことがオススメです。メインテナンスの過程で夢を見ることもあるようですが、学習・体験した内容の整理などが無意識のうちに行われ、一次的な記憶領域にあったものが永久的な記憶領域に移されます。睡眠の直前に、スマホ・パソコンを見たりすると、脳が刺激され、この作業の妨げになってしまいます。

二つ目の夢が今回のテーマである将来実現したい希望や目標のことを意味します。具体的には「やりたいこと」や「つきたい職業」等のことです。新聞・雑誌・テレビ・インターネットなど、世の中は「夢」という言葉に溢れていて、私たちは夢を持たなければいけないような気持ちになります。しかし、これは要注意です。夢に闇雲にこだわると自らの選択肢を狭めることになりかねません。世の中のトレンドだからといって無理をしてまで夢を持つ必要はないのです。夢を持つのであれば、その捉え方を広げ、好き嫌いせずになんでもやって見ることが重要です。そうした中で夢を見つけ、夢の周辺の現実、夢の根っこの部分を探究することにより夢が目標に代わっていきます。自分という軸だけでなく社会の軸でも目標を考えてみる。自分がやりたいこと、やれること、社会人としてやるべきことを考えて、この三つのことが重なりあうあたりに目標が見つかればベストです。

多少背伸びをするぐらいの目標を持ってみると意外と良いものです。夢、小さな夢でも良い、柔軟に付き合って、コツコツと調査・探究してはいかがでしょう。当然、夢が各自の成長度合い、社会環境の変化等により具体的な目標に変化していくことになるでしょう。

最後に、ここまで書いてきて、思い出したのですが、最近、小学生・中高生、大学生までもが本を読まなくなったので、一般的に読解力が低下していると言われています。これを読んでいるあなたは大丈夫ですか?数学の応用問題やその他の記述試験でも、問題を理解できないという事例が増えているようです。今からでも遅くないのでぜひ読書の習慣をつけてください。一見難解に見えても時代を超えて読まれている本に親しんでください。最初は多少親しみづらいかもしれませんが、やがて楽しみになります。画像情報からは得る事のできない想像力を膨らませることに繋がり、夢の探索のためにも重要です。ぜひ読解力向上に心掛けてください。

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