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No.10 「地球環境」
2019/4/2

【校長からの発信】
 No.10 「地球環境」


2019年4月2日 校長 浅井 千英


 

Sustainable Development Goals―持続可能な開発目標 日本は少子高齢化が進んで人口も減少に転じています。
でも世界の人口は増え続けていて現在の76億から今世紀末には100億に達するとの予測もあります。地球で利用できる資源は限られていて、人口増でも生き残っていくために国連は17項目の目標を設定しました。わかりやすく一言で表現すると地球の環境を大切にして、住みやすい環境を実現しようということです。地球は太陽系の8個の惑星の一つであり、この地球上になぜ生物が存在するようになったかまだ正確には解明されていません。しかし数十億年に渡り生物が存在・進化してきたことは事実です。これは地球が生物を育むのに適した環境を奇跡的に実現維持してきたためです。地球の太陽から受けるエネルギー、地球表面を覆っている大気の厚さが有害な宇宙線を遮ってくれること、地球の公転軌道の太陽からの距離が適度な距離にあり、公転軌道が真円でなく3%歪んでいること、地球の自転軸が公転面に対して23.4度傾いていて1自転(地球は西から東に自転)が一日、1公転(反時計方向)が約365日かかることなどにより春夏秋冬など程よい温度差が1公転(一年)で繰り返されることなどにより人間を含む生物は生き残り進化してきました。しかしながら、近年地球環境の劣化、異常気象、自然災害の増加など生存を脅かす問題が顕在化しています。

皆さんはアイザック・ニュートン万有引力をご存知と思います。その後アインシュタインの一般相対性理論により一部修正されましたが、物が相互の質量に比例し、相互の距離に反比例して引き合うことを発見したのですが、もしそうであるならば地球を含む惑星は太陽に吸い込まれてしまうはずです。でも現実には各惑星は独自の軌道で公転し続けています。 これは恒星(太陽)と惑星がそれぞれ固有のエネルギーを持っていて相互に引かれながらも反発もしていて(公転による遠心力)、その均衡の結果公転し続けているのです。もし地球の持っているエネルギーがなんらかの理由で急激に大量に宇宙に放出されると公転し続けることは不可能になり、地球は太陽に吸い込まれてしまう可能性があります。こうなると太陽系そのものの存続にも影響することになるでしょう。

太陽系は天の川銀河系の片隅にあり、宇宙には想像を絶する数の銀河系が存在し、太陽に一番近い恒星は太陽から40兆km(4.22光年)のところにあります。宇宙はBIGBANG以降膨張し続けています。もしこの膨張が収縮に転じることがあるとこの宇宙は収縮、終焉に向かうと言われています。

やや話が広がりすぎて取り止めがなくなってしまいましたが、地球の環境を大切にすることがいかに重要であるか多少とも気づいてもらえればと思います。

 

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