No.11 「Artificial Intelligence」2019/5/7
【校長からの発信】
No.11 「Artificial Intelligence」
2019年5月7日 校長 浅井 千英
囲碁でAlphaGoというプログラムがトップレベルのプロに勝ったことが話題になって久しいですが、このようなことがこんなに早く実現されるとは予想外だったようです。もともとこのプログラムはその名が示すように囲碁専用に開発されたものですから、当たり前とも言えますが。
AIは人間の頭脳と異なり、数値にしにくい広範囲な情報を取り扱うことは苦手で、感情、情緒などは扱えないと言われてきました。
人間の右脳は感情、情緒等の広範な情報をイメージとして認識、整理する機能を持ち、左脳は言語や論理的思考を司ります。右脳は左脳の数千倍の情報を処理していると言われ、その働きが最も活発なのは3歳前後と言われていて、成長するにつれて左脳が優位になり、これが「頭が固い」という状態の原因にもなりえます。大人になると右脳を如何に活性化させるかが重要なポイントの一つとなります。コンピューターは人間の右脳に相当する役割を持てないと言われてきましたが、メモリー容量、演算速度が指数級数的に増加するこれからの時代には右脳的な機能も持ち得るのではないかと思われます。
AIの研究開発が加速され、今世紀半ばにはAIが人間の頭脳力を超える技術的特異点(Singularity)に達すると予想されています。もしこれが実現すると、人間がコントロールできると思っていたAIが逆に人間をコントロールするようになるかもしれません。もちろん人間に変わってAIが効率よく仕事をして、人間ではなかなか思いつかないようなヒントを与えてくれるのは(とくに災害予測などに関して)大変社会にとっても良いことです。しかし、一部の人間による悪用や乱用を防ぐような機能も必要になってくると思われます。また、ある日突然AIが人間に向かって牙を剥いてくることも起こり得ます。核兵器も同様ですが、テロリストに利用されたら大変なことになります。何かSFのようですが、昔からSFで言われてきたことのある部分は現実になっていることを考えると恐ろしい気もします。
中間試験を前にしてー効果的な学習をする。
反復学習は重要ですが、退屈な反復ではあまり効果が上がりません。「自らが夢中になって取り組む」という部分が伴わなければ、効果は期待できません。楽しみながら、自然な気持ちで繰り返し眺めているうちに記憶してしまうものです。ここでも右脳をうまく使って記憶すべきことをイメージに焼き付けます。学習するにあたって基礎練習や単純な反復だけでなく+Alpha(好奇心、なぜか、イメージなど)が重要でこれにより記憶の定着率が抜群に高まります。