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No.1「1学期 始業式」
2021/4/12

【校長からの発信】
No.1「1学期 始業式」


2021年4月12日 校長 森田 勉

 

 いよいよ新年度がスタートしました。この時期は、誰もが新鮮な気持ちを抱くものだと思います。私もご多分に漏れず、決意を新たにしているところです。今年度も、生徒たちが大きく飛躍して成長できる1年になるように尽力したいと考えています。その1つの具体的な実践として、これから、月2回ぐらいのペースで本校ホームページ上に「校長通信」を発信していきます。日頃から考えていることや、気づいたことなどをお伝えしていくつもりです。どうぞよろしくお願いします。

今回は、4月8日の始業式で私が話した内容の抜粋を載せておきます。本校の新年度始業式は2年生と3年生を対象に行われました。そして、今年度はコロナ感染防止策を取っていましたので、3年生が体育館にて対面で、2年生は各教室にてライブ中継という変則的な形で実施しました。

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始業式挨拶骨子

 いよいよ新学期がスタートしました。新たな目標を設定して、充実した1年にしていきましょう。3年生は進路を固めていく重要な時期です。自分の生き方・働き方を定めていけるようにしっかりと過ごしていきましょう。2年生は、学校の主役になっていく年です。その自覚と誇りをもって臨んでいきましょう。いずれにしても、すべてのみなさんが、自分なりの目標を設定して、粘り強くやりぬいていくように頑張っていきましょう。そうした地道な取り組みが、自信や自己肯定感につながるものです。多少の挫折はだれもが経験します。その経験も糧にして豊かな高校生活にしていきましょう。

 今日は年度の初めにあたり、三つのことを話しておきます。そのうちの二つは昨日の入学式でも話をしました。昨日は369名の新入生が入学してきました。2,3年生にはこれからしっかりと新入生の面倒を見てあげてほしいと願っています。

 一つは、教育目標についてです。今年度から新たに「仲間とともに、主体的に、学び、考え、創造し、そして行動していく力を身につける」ことを目標として設定しました。これを「岩倉スピリット」と呼んで、これから何度も発信していきたいと思っています。校訓の「正心第一」とともに大切にしてください。この精神は、未来社会で、みなさんが生き抜いていくうえで大切な心構えでもあります。

そして、この教育目標を実現するために、「三者(生徒、保護者、教職員)の協力と開かれた学校」という教育方針を掲げました。教育目標達成のためには、生徒のみなさんの主体的な取り組みが欠かせません。こうした教育目標や方針を意識して活動することにより、自分に隠されたものすごく大きな潜在能力を発見し、それを引き出し高めることができるはずです。そのことが、大きな喜びとなるのです。素晴らしい学校にしていきましょう。

二つ目は、「人間はなぜ学ばなければならないか?」という問いに対して自分なりの答えを見つけなさい、という問いかけです。3年生は、残り1年間、卒業のそのときまでしっかり学んでいく生活を通してこの問いに答えを見いだしてください。2年生はまだ2年ありますが、光陰矢の如し、とも言います。悔いの残らぬ高校生活を全うする上でも、この問いに自問自答していってほしいと思います。この問いは、とても根源的な問いかけです。その答えの一つは、人間は、人の命や人間の尊厳を守るために学ぶというものです。真理や真実を追求することが、命や尊厳を守ることに直結するからです。みなさんは何と答えますか? これについて、しっかりと、とことん考えてみてください。

 さて、最後の一つは、2年生と3年生のみに伝えることです。みなさんは、2022年4月から施行される法律によって18歳成人になることを知っていると思います。あと一歩で大人の仲間入りです。欠かせない成人としての資質の一つに、他者や社会、あるいはもっと大げさに言えば人類に対して貢献していく姿勢があります。何かを実践するときに、それを通して「自分はどう貢献できるか」という視点をぜひ持ってほしいと思うのです。たとえば、新型コロナウイルス感染症の予防対策に関して言いましょう。みなさんは、このことに関してどのようなスタンスで予防に努めていますか? しっかり対策をして、自分や家族を守るために、と思って実行している人も多いことでしょう。そこに一つ、いま言った視点を加えてほしいのです。学校や社会のために、自分はこの感染予防に関してどのようにすることが貢献していることになるのか、という視点です。つまり、これは、「言われたことを守っていればそれでいい」という次元を超えて、自分から能動的に行動していく姿勢ということになります。ぜひこうしたスタンスを高校時代に習慣化していってほしいと思っています。

 以上、三つ述べた、「岩倉スピリット」「学ぶ意味」「社会貢献の姿勢」を念頭に置きつつ、充実した1年間となることを強く願って、新年度始業式の挨拶を終わりとします。

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