No.14 9月と言えば2021/9/29
【校長からの発信】
No.14 9月と言えば
2021年9月29日 校長 森田 勉
2学期が始まって早くも1ヶ月が過ぎようとしています。今年度も昨年度に引き続きコロナ禍の影響を受けた形となりました。夏休み中の8月25日(水)から9月7日(火)までの2週間を「健康観察強化期間」と位置づけて、感染防止の徹底をはかりました。7日まではオンラインでの30分短縮授業を、そして8日からはハイブリッド型授業(対面型授業を基本としながらもオンラインも可とする授業形態)の40分短縮授業を続けて今日に至ります。その効果か、本校の関係者の中では現在、生徒も教職員もコロナ陽性者はゼロとなっています。これから通常授業(50分の対面型授業)に戻っても、油断なく感染防止対策(手指消毒、換気、マスク着用徹底、健康観察等)を徹底していきましょう。
9月と言えば、、、みなさんは何を思い浮かべますか? 今年は、9月に入ってから例年のような厳しい残暑もあまりなく、むしろ雨模様の日が続きました。しかし、そういう中でも秋晴れの日が何日かありました。今回は、まず、その数少ない良い天気の都空に見えた月の写真を披露します。
左側の写真は、今月10日(金)の西の空に見えた三日月と金星のコラボです。右側は、21日(火)の中秋の名月を撮ったものです。いずれも我が家のベランダから、単願鏡(ハンディサイズのミニ望遠鏡)にデジカメを近づけて撮影したものです。手振れがあってなかなかうまく撮れませんでしたが、いかがでしょうか。でも、やっぱり、肉眼で見た景色には勝てませんね(笑)。
そして、9月と言えば、忘れてならないのは、やはり文化祭です。本校でも25日(土)、26日(日)の両日に岩倉祭が催されました。岩倉祭は、生徒会と生徒実行委員会主催の岩倉高校最大の学校行事です。しかし、これもまたコロナ禍の影響で、残念ながらお客さんを限定的にせざるを得ない形になりました。体験参加型を断念し、発表・展示形式の文化祭となりました。それでも、実行委員会企画も含めて29団体が参加(うち6団体がオンラインのみでの参加)して盛り上げてくれました。
生徒のみなさんは、好ましいパフォーマンスを発揮したい、それをお客さんに見てもらいたいという意欲要求を持っています。岩倉祭は、それを生徒会や実行委員会が一つの形にまとめ上げていくという素晴らしいイベントです。今年度の岩倉祭のテーマは『突破』でした。このテーマは、まさにこのコロナ禍における制約ある状況の中で、不自由さを余儀なくされる中で、創造力を発揮して、仲間とともに困難な状況を突破していくという状況にふさわしいテーマだったと思います。そしてまた、このテーマは、本校の教育目標、すなわち岩倉スピリットである「仲間とともに、主体的に学ぶ、考える、創造する、そして行動する」といった精神の実践でもあったわけです。
お客様に発表や出し物を見ていただき、喜んで貰って満足してもらい、そのことがみなさんの達成感・充実感となって返ってきました。そうした経験は、みなさん一人ひとりを、そしてクラスやクラブの仲間全体の成長につながります。この岩倉祭の経験を通して、誰もが、困難なときにその状況を突破できる人に、そしてまた、人に突破の勇気を与えられる人に成長してほしいと願っています。