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No.17 学校説明会に思うこと
2021/10/25

【校長からの発信】
No.17   学校説明会に思うこと


2021年10月25日 校長 森田 勉

 

 

 10月23日(土)に今年度第4回目の学校説明会を開催しました。全部で206組412名の方にお越しいただきました。ご出席いただいた皆様のご協力もあり、無事に終了しました。本当に有り難いことです。何か至らないことがございましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。

 参加されている中学生の真摯な姿勢にいつも感銘を受けます。すべてのみなさんが、希望通りの進路先をかなえられるように祈っています。私もこの時期になると、もう50年以上も前のことですが、中学3年生の頃を思い出します。今のように各校が主催する説明会はありませんでした。インターネットもなかった時代です。『学校案内』(当時はシンプルなチラシ程度のものばかりでした)を頼りに自分で自分に合った学校を探し、気に入った学校の見学に出向いたことを思い出します。確か、年末の押し迫った12月の20日頃に出かけたと記憶しています。今から比べるとずいぶんとのんびりしていました。

でも、受験に向けての不安や受験当日の緊張感は今と変わらず大変だったことを覚えています。1月末から2月の頭にかけて10日間ほど高熱で学校を休んだこともありました(今思うとインフルエンザだったのかもしれませんね)。2月中旬になっても体調が戻らず苦労したことなどがよみがえってきます。そういう体験をしているので、受験生には、ぜひ身体を壊さず、気を病まず、悠々と乗り越えていってほしいと心の底から願っています。

 ところで、学校説明会の冒頭挨拶では、いつも次のような言葉をお伝えしています。それは「人は思春期の思い出を引きずって生きている」という言葉です。小学校高学年から高校3年生ぐらいまでの年代が、心身ともに大人になるための準備期間、すなわち思春期であります。したがって高校3年間はその真っただ中にあるということになります。この3年間の「学ぶ」経験が本当に大切だと思います。それはその経験がその後の長い人生において“生涯の宝”として活きてくるからです。

 この「学ぶ」経験は、教科の勉強だけに限りません。学校行事やクラブ活動、そして友人関係等々ありとあらゆることが、ときには遊びも含めて、自分の人格形成にとって重要な学ぶ経験となります。人生で最も多感なこの高校生の時期に、仲間とともに競い合ったり励まし合ったり。いつでもうまくいくとは限りません。そんなときに人の心の温かさに触れるといった経験が、その後の人生を実り豊かなものにしてくれるものと信じています。

 加えて、この高校時代には、誰もが自分が本当に大きく変化し、進化することを実感できるような経験をするにちがいありません。もしかすると、そのときには気づかず、少し後になってからしみじみと実感することになるかもしれません。いずれにせよ、岩倉高校の生徒のみなさんは、まさにこの素晴らしい高校時代のさなかにいるというわけです。ですから、日々の平々凡々とした日常生活の中で、その時々、その瞬間々々を大切にして過ごしてほしいと思っています。いつも言うことですが、みなさんは本当に素晴らしい潜在能力を持っています。その能力を引き出し高めていけるように頑張っていきましょう。

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