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No.17 謹賀新年
2023/1/6

【校長からの発信】
No.17  謹賀新年


2023年1月6日 校長 森田 勉

 

 皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年の元旦は好天にも恵まれ、うららかな日差しがとても心地よく、清々しい気持ちで新春の朝を迎えることができました。生徒のみなさんは、決意を新たにして、新しい年に向かっていこうと思っていることと想像しています。

 今年の正月はテレビやオンデマンドのスポーツ中継に見入ってしまいました。二日と三日の関東大学箱根駅伝。そして、全国高校サッカー選手権、全国高校ラグビーフットボール大会、そして全国大学ラグビーフットボール大会と、大学生や高校生のひた向きで溌剌とした戦いぶりに、勇気と感動をもらうことができました。引き続き明日(7日から9日にかけて、準決勝戦(7日:高校サッカー)や決勝戦(7日:高校ラグビー、8日:大学ラグビー、9日:高校サッカー)が連続して中継されるので、今からワクワクしています。

 ところで、このうち、大学ラグビーの決勝戦は、帝京大学と早稲田大学の対戦が決まっています。この早稲田大学のOBでラグビーの日本代表チームの監督も務めたことがある大西鐡之祐という人物がいます。以下のプロフィールにもあるように、大西鐵之祐は、日本ラグビーの礎を築いた人として有名です。昨年末にこの大西鐵之祐が著した「闘争の倫理」という本を読んで感銘を受けました。運動部に所属している高校生にはぜひ読んでほしい良書です。

 その本の中で、自身の人間観について語っている部分があります。それは、人間というものはある一つの歴史の中で、その人間が、その時代その時に、ある使命を担って生きているという人間観です。私もここに共感を覚えました。岩倉高校の生徒のみなさんも、高校時代というかけがえのない貴重な3年間を自分が担って、自分の使命というものを考えてそれを全うしていく生き方をしてほしいと思っています。先輩のものを継承し、それを3年間、緊張感と責任感をもってやり通して、そこに新たな創造的なものをつくりあげていく。そして後輩がまたそれを継承していく。そこに学校の発展と進化があり、自分や自分たちも大きく成長できるものと私も思っています。それが伝統というものであり、こうして本校の125年の伝統をつくりあげられてきたと信じています。高校生活の中にそうした大きな意義があることもみなさんに覚えておいてほしいことです。

 さあ、来週10日には3学期がスタートします。みなさんにとっては、今年度の締めの学期、集大成の学期でもあります。これまでの一年間を意味あるものにするためにも、新たなステージに進み成長していくためにも大事な学期と言えます。3年生は、もうすぐ外の世界に巣立っていきます。1、2年生は、まさしく高校の主役となる年です。しっかりと目標を立ててやり切っていきましょう。ぜひ努力を続けることによって、チャレンジングな年にして、みなさん一人ひとりが大きく飛躍できる1年となることを祈念しています。

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