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No.8 創立金東先生記念講話の日
2023/6/10

【校長からの発信】
No.8 創立金東先生記念講話の日


2023年6月10日 校長 森田 勉

 

 6月7日(水)に創立金東先生記念講話の日を迎えました。本校発展に尽力された金東先生の功績をたたえ、命日(6月6日)の翌日に毎年開催しています。この日は、校長の冒頭あいさつの後、本校監事 栁沼 壽先生の「岩倉高校の歴史から学ぶ」という講演と生徒会作成による動画(本校の歴史、金東先生と本校との関り)鑑賞という内容で行われました。

 金東先生は、本校の明治30年(1897年)創設とその後の発展に大きく寄与された方です。金東先生の、金東という名前は雅号であり、本名ではありません。金の鯱で有名な名古屋城の東に住まいがあったことから、雅号を「金東」とされたと聞いています。本当の名前は山田英太郎先生で、昭和21(1946年)年6月6日に亡くなられたことから、この命日である日を金東先生記念日としています。金東先生は本学園の理事を創立当初から50年ほど務めて学校経営に腕を振るわれて、晩年の約20年間、第4代の校長を務め、多くの優秀な鉄道人を輩出しました。

 また、本学園に携わりつつ、日本鐡道株式会社の経営にも当たり、国内の鉄道設立にも尽力されました。この日本鐡道株式会社の設立の中心的な役割を果たしたのが有名な岩倉具視です。この岩倉具視は明治維新直後の政府内でも最も熱心な鉄道建設の推奨者でした。この岩倉具視が亡くなった際に、その功績を残す形で、(紆余曲折はありましたが)本校の冠名として名前を付けられることになり、明治36年(1903年)に岩倉鉄道学校として、本校は再出発しました。

 この時代の人たちは渋沢栄一に代表されるように、西洋に追い付け追い越せという気概を持って、日本の近代化に大きく貢献寄与したものであり、金東先生もその一人であったことは間違いないことです。その金東先生にあやかって、私たちも、志を下げることなく、自ら自分の明るい未来を切り拓いていく姿勢でもって力強く生き抜いていきたいものです。

 

 この日の栁沼先生の講演は、「1. 学園の歴史 2. 岩倉具視 3. 山田英太郎 4. 歴史から学ぶ 5.岩倉高等学校らしさ そして 最後に(付) 私の経験から」という内容でした。

1の「学園の歴史」 ではクイズ形式で 

Q1 学園の名称を創立当初からいえますか?

Q2 学園の創立125周年はいつですか? 

Q3 本学の校訓を知っていますか?

Q4 森田勉校長は歴代校長の中で何代目ですか? 

に答える形で本校の概略を確認しました。

 そして、4の「歴史から学ぶ」では、以下の5項目が示され、現在の教育目標「仲間と共に、主体的に学び、考え、創造して、そして行動できる人に成長すること」=「岩倉スピリット」に通じるものであるというお話でした。

(1)世界を知る:好奇心を持ち、グローバルな視点に立つ

(2)未来を創る:構想力を身に付け、実現に向けて一歩を踏み出す

(3)自分で考える:思考力を鍛え、倫理観を養う

(4)個性を伸ばす:積極性を磨き、自らの関心事を追求する

(5)他者と繋がる:他者に信頼を寄せ、利他の精神を忘れない

 さらに、5の「岩倉高等学校らしさ」では、生徒のみなさんに対して「本学園は、将来社会からどのような評判を得るのがよいと思いますか? 『○○○の岩倉』や『○○と□□の岩倉』のように簡潔に表現してください」という課題が出されました。「鉄道の岩倉」は有名ですが、今後の本校がどんな未来像を築けるのか、みなさんと共に考えていきましょう。

 最後に、栁沼先生ご自身の「(付) 私の経験から」では、以下のメッセージをいただきました。

(1)若い時の挫折は人を成長させる

(2)人の苦手なこと、やりたがらないことをやる

(3)人に認められたいと期待し過ぎない

(4)どんなことでも楽しくやる

1.5流の勧め 

これらの言葉や教訓は、私たち大人にもためになる言葉であると思います。みなさんはどのように思いますか。ぜひご家族で話題にしてほしいと願っています。

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