No.29 先週末を振り返って2023/11/20
【校長からの発信】
No.29 先週末を振り返って
2023年11月20日 校長 森田 勉
先週末のことをいくつか紹介しておきます。
11月17日(金)に、東京私立工業高等学校長会主催の講演会が15時からアルカディア市ヶ谷で開催され、私も参加してきました。講師は東京大学未来ビジョンセンター客員教授で千葉大学国際高等研究基幹特任教授の藤原帰一先生で、テーマは「グローバルリスクの中の国際連携と未来―脱グローバル化と戦争の時代の中で―」でした。ロシアによるウクライナへの侵攻が続き、そして先月パレスチナのガザ問題が勃発して、まさにタイムリーなテーマでした。1990年代からの(人と情報が行きかう)世界のグローバル化、その結果として、21世紀に入りリスクもグローバル化し、逆に脱グローバル化の傾向が見えている現状、そして戦争や紛争の勃発の要因等について、先生の豊富な知識をもとに分かりやすく講演していただきました。その詳細をここで説明することはかないませんが、教育現場に身を置くものとして、マスメディアが取り上げる表面的な事象にとらわれすぎずに、個別の戦争・紛争等においては、その原因をしっかり調べ、リアリティ・内容を学ぶ大切さを改めて強く感じることができました。
11月18日(土)の12時45分からカフェテリアにて、【土曜プログラム】「魂に響く話を聴く会(第1弾)」が開催されました。LINEヤフー(株)の後藤圭助さん(42歳)による「キャリアの戦略~ニューノーマルな働き方~」という演題での講演でした。現状を変えたい、成長したいという思いをもって参加した生徒のみなさんには、まさに“魂に響く”話であったと思われます。
後藤さんご自身の20代前半から後半が、人生のターニングポイントとなったとのことです。そこで得られた教訓は、①求められていることを愚直に頑張る すると、➁できることが増えてくる さらに、③やりたいことが見えてくる そしてこの①➁③のサイクルを高速で回すことが大事であるとのことでした。高校生のみなさんには、これを今からやってほしいと呼びかけていました。
そして、さらに大切なこととして、「目標を見つけること」を挙げていました。自分のやりたいことは何か、自分に素直に徹底的に問いかけてみることであり、それを常に継続し、改善し習慣化していくこと、すなわち、プランを持ち、それを実行して振り返り、次につなげていくという「PDCA(Plan Do Check Action)サイクル」を回し続けていくことの重要性を訴えていました。
後藤さんが設定したこの日のゴールは「何か一つでも気づきを得て、明日からの行動・習慣が変わること」でした。生徒のみなさんには、勇気をもって、ぜひ一歩を踏み出してほしいと願っています。
11月18日(土)講演会後に、西東京市にある本校のグラウンドに行ってきました。今年度中の完成を目指している人工芝化の進捗状況を確認してきました。全体の50%ほど敷かれた段階でした。以下にその様子の写真を載せておきます。早く生徒のみなさんが、このフィールドで思い切り活動してほしいな、と思いながらグラウンドを後にしました。