No.6 6月の話題から2024/6/10
【校長からの発信】
No.6 6月の話題から
2024年6月10日 校長 森田 勉
学校では、中間試験も終り、いよいよ1学期の大詰めである6月に入りました。今回は、上旬にあった話題2つを紹介します。
★6月2日(日) 迎賓館にて吹奏楽部野外コンサート
この日、「四谷に響け!」~迎賓館赤坂離宮 高校生による吹奏楽野外コンサート~ が行われ、本校の吹奏楽部が参加しました。あいにくのお天気で、予報は午後から雨、しかもところによっては雷雨も混じる強い雨が降るという好ましくないものでした。午後2時開演の予定でしたが、30分ほど前から結構強い雨が降りはじめ、開催が危ぶまれました。しかし、110名の吹奏楽部部員や多数押し寄せた保護者や関係者のみなさんの熱い思いや願いが通じたようで、2時頃に雨が弱くなり、降り続いてはいたものの5分ほど遅れて演奏を始めることができました。
曲目は ❶友愛のファンファーレと聖歌/作曲:Jay Bocook
❷五月の風/作曲:真島 俊夫
❸ジャパニーズ・グラフティⅡ~坂本 九メモリアル
/作曲:中村 八大、Fred Tobias、いずみたく 編曲:横内 章次
❹ダンシングヒーロー
/作曲:Angelina Fiorina Kyte 、Anthony Richard Beker 編曲:郷間 幹男
❺岩倉スペシャル/編曲:藤岡 睦穂
の5曲の予定でしたが、空模様が怪しいということで2番目の曲は残念ながらスキップされてしまいました。しかし、他の曲はどれも素晴らしいものばかりでした。
1番目の曲は迎賓館での演奏にふさわしい迫力あるもので心が震えました。3番目は、私のようなオールド世代には懐かしいもので、思わず口ずさんでいまいました(笑)。4番目の曲では、女子部員5人の生徒たちが、荻野目洋子を彷彿とさせる見事なダンスを披露して盛り上がりました。最後の曲は、本校吹奏楽部定番の「銀河鉄道999」のテーマ曲。最後は結構強く降り始めましたが、会場にいた誰もが満足のいく大きな拍手で終えることができました。
終ったとたんにスコールのような大雨に見舞われましたが、とても爽やかな気分で、足取りも軽やかに帰宅することができました。やっぱり、吹奏楽、いいですね。
★6月6日(木) 創立金東先生記念講話
この日の講話は、お二人のゲストスピーカーによる講演2つと、そのあとの生徒会からのプレゼンという構成で行われました。全生徒が体育館に一堂に会している様子はなかなか壮観なものでした。コロナ禍前には普通であった光景が戻ってきていますね。
最初の講演は同窓会会長の阿部達郎様による「今、地球は、たくさんの若者の希望を乗せて回っています」というテーマでのお話しでした。阿部様は、まさに岩倉スピリットを実践してこられた方で、ご自身の高校時代からのユースホステルの経験とそこからのグローバル展開について熱く語っていただきました。生徒への「みなさんには、これからたくさんの出会いがあります。きっと地球規模での出会いになるでしょう」「出会った人には、必ず敬意を持って接してください。そうすることによって、きっとみなさんの人生は明るいものになるでしょう」「みなさんの未来は、輝く未来になることを確信しています」というメッセージは、生徒のみなさんの心に響いたものと思います。
次の講演者は本学園理事の友本貴士様でした。「『岩倉の夢』上野公園 ― 岩倉具視・岩倉使節団と上野公園」というテーマでのお話しで、ご自身が調べられた豊富なスライドをもとにワクワク感の伝わるものでした。生徒のみなさんも、本校のロケーション、すなわち上野に位置していることには重要な意味があることが良くわかったものと思います。「岩倉具視や岩倉使節団の“DNA“を引き継ぐみなさんには、人生を生き抜く主役として、岩倉高校での高校生活をもっともっと楽しんでほしい、極めてほしい」という言葉は生徒のみなさんの心に残ったはずです。
お二人の講演のあとは生徒会役員によるプレゼンでした。こちらも2つの内容がありました。1つめは「創立・金東記念講話」と題して、本校の歴史や金東先生*の功績についての紹介がありました。自分が通っている学校のこと、脈々と引き継がれている精神である岩倉スピリットを学ぶことは、自分たちの自信と誇りに繋がります。大事にしてほしいですね。
そして生徒会プレゼンの2つめは、この日のトリにふさわしい内容でした。「校則変更のプロセス」というテーマでした。締めの言葉は「今ある校則をしっかり守ること⇒校則の変更は、先生方が生徒を『信頼』することで実現できます」「校則は変えられる」という呼びかけでした。自分たちの力で変えられる、という重要なメッセージでした。
途中10分間の休憩が入りましたが、正味1時間ほどの会でした。とても中身の濃い充実した会になりました。この日を機に、また、生徒のみなさんには自分の可能性を信じ、自分が持つ才能や情熱を引き出していくきっかけにしてほしいと願っています。そして、みなさんとともに未来進化型の『コンヴィヴィアル・スクール』を目指して頑張っていきましょう。
*金東先生
生徒会からの説明にもありましたが、第3代校長を務めた山田英太郎先生の雅号です。金の鯱(しゃちほこ)で有名な名古屋城の東にお住まいがあったことによるそうです。