No.14 キーワードは「未来思考」2024/9/11
【校長からの発信】
No.14 キーワードは「未来思考」
2024年9月11日 校長 森田 勉
いよいよ2学期がスタートしました。長い夏休みが明け、生徒のみなさんも私たち教職員も少しずつ日常のペースを取りもどしつつあります。暦の上では二十四節気の白露を過ぎましたが、まだまだ残暑厳しい毎日です。十分に気をつけていきましょう。
先週の5日(木)に、サッカー・ワールドカップアジア最終予選の日本対中国戦があり、日本代表チームが7-0で勝利しました。まだ予選は始まったばかりです。試合で見つかった成果と課題を整理して、前を向いて頑張っていってほしいと思っています。ところで、この日本代表チームの森保監督が、常日頃より「過去から学び、未来を見据えて、今を戦う」と言っています。そして、中国戦後に主将の遠藤は「ポジティブ(前向き)なエネルギーを持ってやることを共通認識としてやれた」と声を弾ませたそうです。この監督や選手の言葉はまさに未来思考の実践例だと思います。
未来思考と言っても、むやみに前向きに突き進むということではありません。現状の課題をしっかり分析し、その解決のためにしっかりと目標設定をして、それを着実にやり抜いていく、しかも、それをチームの仲間と共有し、現状打破を楽しみながら共に成長していくということだと思います。
先週9月7日(土)の学校説明会では、私から冒頭の挨拶で、「目指すは未来進化型のコンヴィヴィアルスクール」「これからがこれまでの価値を決める」そして「未来思考はすべてを変える」等々の言葉を述べて、ともに新たな学校づくりに参画してほしいという呼びかけをさせていただきました。生徒のみなさんも、そしてこれから岩倉高校進学を目指している中学生のみなさんも、それができる、無限といってもいい可能性や潜在能力を持っています。それを引き出し高めて大きく成長していきましょう。
学校も、いま、様々な教育改革に着手しています。ロンドン郊外にある全寮制のボーディング・スクールで今夏より「スカラシッププログラム」という短期留学をスタートさせました。そこに参加した生徒の一人は、「小さな達成感を積み重ねて大きく成長できた」という充実した感想を述べています。さらに今年度中に、「海外大学推薦制度」も導入します。
そうした教育改革の一環で、今週の9日(月)には、蒲田にある学校法人片柳学園(東京工科大学及び日本工学院専門学校)と教育連携協定を結びました。この連携の目的は、「交流・連携を通じて、高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めると共に、一層魅力のある高校教育、大学教育、専門学校教育の活性化を図ること」にあります。未来進化型の学校を目指すには、学校が「開かれて」いることが重要だと考えています。この連携を通じて、生徒のみなさんが大学や専門学校が開講するいろいろな講座を受講したり、出張授業やキャンパス見学などを通して進路を考える上で多くの刺激を受けたり、そしてキャリア意識構築に役立てたりすることが可能となっていくでしょう。これからの展開が楽しみです。
生徒のみなさんには始業式で話したように、岩倉高校は、建学以来「変化を恐れずチャレンジし続けていく」といった宿命を背負っていると言っても過言ではありません。未来思考で、楽しく明るく、一歩一歩進んでいきましょう。
9月9日(月)学校法人片柳学園と岩倉高等学校との提携に関する協定締結式
学校法人片柳学園 千葉 茂 理事長と『協定書』を手にして