No.33 2月19日(水) 職員研修2025/2/20
【校長からの発信】
No.33 2月19日(水) 職員研修
2025年2月20日 校長 森田 勉
暦の上では「雨水」を迎えましたが、日本列島には寒波が襲来しており、本格的な春はまだ先のようです。寒い日が続いていますので、みなさんどうぞお身体に十分ご留意下さい。
先週、出張先で「一円融合」という言葉に出会いました。2月19日(水)の職員朝礼で、この言葉を引用して次のようなお話をしました。
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「一円融合」という言葉をご存じでしょうか。これは二宮尊徳*の教えの一つです。この「一円融合」には次のような意味が含まれています。
「組織においては、すべてが互いに支え合い、一体となって初めて成果が生まれる。あらゆることを別々に(できる・できない、強者・弱者、善・悪、やっている者・やっていない者など)切り離して考えるのではなく、ひとつの円のように繋がりあるものとして捉えることが大切である。」
私たちはつい、自分を基準に相手を判断しがちです。しかし、相手には相手なりの必死の思いや、心の叫びがあります。誰もが自分の未熟さに悩み、時にはエゴに揺さぶられて苦しんでいるかもしれません。だからこそ、想像力を豊かにし、相手の立場を思いやることが大切です。すべてをポジティブに捉え、前向きに考えていきましょう。
さて、本日の午後は職員研修があります。この取り組みもまた、「一円融合」の考え方に通じる、とてもポジティブな機会です。ともに研鑽を積み、より高みを目指していきましょう。本日もどうぞよろしくお願いします。
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少しこじつけのように感じるかもしれませんが(苦笑)、この言葉は組織が一体となることの大切さを教えてくれます。
*二宮尊徳(にのみや そんとく)
江戸時代末期に、600もの農村復興に尽力した“二宮金次郎”こと二宮尊徳。その教えは「報徳」として、今も脈々と受け継がれています。(報徳博物館HPより)
ところで、この日の午後3時半から、職員研修を以下のように分散形式で実施(教科名のない教科の教員は以下のどれかに参加)しました。どの研修も充実している様子がうかがえました。また「振り返り」がまとまりましたら、お伝えしたいと思っています。楽しみにお待ちください。
【国語】
新しい時代の国語の授業法とその評価について、外部講師から学び教科内で協議する。具体的には外部講師によるデジタル教科書の活用講演後、教科内での導入方法や生徒主体の授業形態を協議。さらに、MaxHub(Windows搭載の電子黒板ディスプレイ)と黒板の使い分けや観点別評価の理想形についても意見交換を行う。
【数学・理科(合同)】
現在導入校を増やしているデジタル教科書についての概要や運用方法を学ぶ。数研出版と第一学習社のご担当者よりそれぞれ40分間のプレゼンを受け、比較検討を行う。
【英語】
教員のデジタル教科書使用から生徒のデジタル教科書導入まで指導していただく。今後生徒がデジタル教科書を使用する場合、どのようにデジタル教科書を使用し、効果的に授業展開していけばよいのかについて検討する。
【社会】
「授業をどうするか」に関するいくつかのテーマについて話し合う。具体的には、各教員がこれまで取り組んできた授業やこれからの授業について知る・語る・共有する時間とする。
【保健体育】
「ニュースポーツの実践例と岩倉高校施設内での活用」をテーマに、講義と実践を実施。フットゴルフ、ウィッフルボール、ベースボール5を体験し、限られた施設内で可能なスポーツを探る。
【運輸】
JR東日本東京総合指令室を見学し、普段見られない鉄道運行の中枢業務を学ぶ。この経験を生徒指導に活かすことを目的とする。
研修中、巡回していましたら、同じフロアの教室で、理化部の生徒たちが研究発表会(2/23明星学園)に向けて準備をしていました。教師も生徒も学んでいる姿を見て、とても心地よくなりました。「学び舎の鐘は響くよ~♪」と思わず口ずさんでしまいそうでした(笑)。