No.6 吹奏楽部 第12回定期演奏会2025/6/2
【校長からの発信】
No.6 吹奏楽部 第12回定期演奏会
2025年6月2日 校長 森田 勉
5月末はぐずついた天気で寒い日が続きました。体調に変わりはないでしょうか。いよいよ6月に入り、今学期も佳境を迎えます。4日の創立金東先生記念講話、18日には1学期最大のイベントと言ってもいい体育祭もあります。生徒のみなさんには、梅雨入りも間近ですので身体に気をつけながら、充実したスクール・ライフを楽しんでほしいと思っています。
今回は、先月6日に行われました吹奏楽部の定期演奏会を取り上げます。この日はあいにくの雨に見舞われましたが、上野駅の公園口を出たら、目の前の東京文化会館入り口はすでに多くのお客さんで賑わっていました。この日の演奏会が素晴らしいものになることを予感させる光景でした。
毎年のことながら生徒たちの見事な演奏に心を動かされますが、プログラムもよく考えられていて、感動あり、お楽しみありの工夫がちりばめられ、大いに感心させられました。とくに「マツケンサンバ」には笑えました(笑)。
最後のアンコール曲では、手話つきの合唱で会場にいるすべての人たちの心を捉えました。部員たちのひたむきな演奏や合唱に心を打たれ、とても満足して帰途につくことができました。こうした生徒たちの姿勢に真摯に応えて、きちんとサポートしていかなくてはいけないな、と改めて強く思いました。
プログラムの終盤に部長の内谷有那さんの挨拶は、とてもしっかりしていて、熱い思いが伝わるものでしたので、以下に掲載しておきます。さらに、少し日が経ってから感想も寄せてくれましたので、あわせて載せておきますのでご覧下さい。
【当日の部長挨拶】
本日はお足元の悪い中、岩倉高等学校吹奏楽部第12回定期演奏会にお越しくださり誠にありがとうございます。今年度もこの歴史ある東京文化会館で演奏させていただけること、心より嬉しく思います。このように演奏会を開催することができたのも学校の先生方を始め、顧問・講師の先生方、文化会館の方々、OB・OGの先輩方、保護者の皆様、そして本日会場にお越しいただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
「音楽」は世界共通のものであり、お互いが話す言葉が分からなくても、音楽を言葉として会話をすることができると私は思います。人は様々なカタチで音楽に関わっています。もし世界から音楽がなくなったら、私たちの日常は一気に寂しくなるでしょう。それほど音楽は私たちの人生で大きな存在です。私たちは音楽を通して大切な仲間に出会うことができました。練習は上手くいくことばかりではなく、落ち込むこともたくさんあります。でも、その度仲間や音楽に助けられてきました。私は音楽には人の心に寄り添い、勇気づける力があると思っています。つらいことがあっても音楽を聴くことで心が安らぎ、また頑張ろうと思うことができます。部長になってから、音楽の素晴らしさや大好きな仲間と演奏できることの幸せさを改めて実感しました。
今日は皆様に「音楽」という言葉の通り、音を楽しんでいただき、少しでも私たちの演奏で皆様を癒し「明日も頑張ろう」と思っていただけたら幸いです。そして、皆様の支えがあって音楽ができるということに感謝し、演奏させていただきます。
岩倉高校吹奏楽部はこれからも、音楽を通して生まれた繋がりを大切にしながら、さらなる高みを目指し精進して参ります。支えてくださっている皆様に恩返しができるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します。
この後の演奏もぜひ最後までお楽しみください。
第25代部長 3年パーカッションパート 内谷有那
【後日の感想】
今年度の定期演奏会には、過去最多となる2,200人の方々にご来場いただきました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
第一部の開演前、舞台袖から客席を見たとき、予想を上回る多くの方々の姿に驚きと緊張を覚えました。しかし同時に、これだけ多くの方に自分たちの演奏を届けられることが嬉しく、演奏が楽しみになりました。
本番に向けた練習では、さまざまな課題に直面しました。中でも、演奏のクオリティがなかなか上がらず、「このままでは本番に間に合わないのではないか」と不安な気持ちで毎日練習に取り組んでいました。しかし、執行部を中心に原因を分析し、課題を解決するための練習内容を毎日考え実践していくことで、本番では納得のいく演奏ができたと思います。
今年は、演奏会後に3年生がロビーに出て、ご来場いただいた皆様と直接お話しする機会がありました。その際、皆様の笑顔を見ることができ、とても嬉しく、ここまでの努力が報われたように感じました。
今回の演奏会を通して、音楽の楽しさを改めて実感し、さらに音楽が好きになりました。これからは夏のコンクールに向けた練習が始まります。新たな課題に直面することもあると思いますが、部員全員で力を合わせ、よりよい音楽を作っていけるように頑張ってまいります。
今後とも、吹奏楽部への温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。