No.24 デフリンピック観戦2025/11/22
【校長からの発信】
No.24 デフリンピック観戦
2025年11月22日 校長 森田 勉
11月19日(水)、1年生全員で駒沢競技場にて「デフリンピック(Deaflympics)」の陸上競技を観戦しました。
デフリンピックは、聴覚に障がいのあるアスリートたちが、世界の舞台で最高のパフォーマンスを競い合う国際大会です。日本では初めての開催であり、1924年にパリで第1回大会が行われてから100周年を迎える、歴史に残る大会でもあります。
「大会ビジョン」の一つには、「誰もが個性を活かし力を発揮できる共生社会の実現」が掲げられています。これは、本校がめざす「コンヴィヴィアル・スクール」の理念とも深く響き合うものです。
観戦した生徒が感想を寄せてくれましたので、以下に紹介します。生徒のみなさんは、競技そのものの迫力だけでなく、選手の生き方や大会のメッセージからも多くのことを感じ取ってくれたようです。
【D組女子】
男子110mハードルと三段跳び、女子砲丸投げを観戦しました。拍手をするときは手を叩くのではなく、両手をひらひらと動かして応援しました。女子砲丸投げのときに、クラスメイトと一致団結して日本選手を応援できたのが楽しかったです。また、三段跳びで日本選手が跳んだ瞬間に、みんなで盛り上がることができました。
110mハードルでは、スターティングブロックが赤・黄色・緑の3段階に光る仕組みになっていて、とてもすごい工夫だと感動しました。
【D組男子】
デフリンピックは、耳が聞こえない人のオリンピックのようなもので、各国からすばらしい選手たちが集まり、世界規模で戦っています。耳が聞こえないというハンデを感じさせないほどの走りに圧倒されました。
印象に残っているのは、トイレに行く途中で外国人選手が手話で挨拶をしてくれたことです。手話は言語の壁を越えられるのだと実感しました。
全力で戦う選手たちの姿から、努力が結果に大きく影響することを改めて確認できました。ウォーミングアップの姿を見て、一瞬一瞬に全力を尽くすことの大切さを改めて感じました。
【H組男子】
耳が聞こえない、または聞こえづらい人たちが戦う世界大会を観戦しました。オリンピックと同じように4年に1回行われます。
耳が聞こえない、または聞こえづらくても、そんなことを感じさせないほど速く走ったり、砲丸投げで15m以上の記録を出したりしていて、本当にすごいと思いました。
陸上競技を生で見るのは初めてだったので、新しい経験ができ、少し成長できた気がします。特に、応援や拍手の大切さを改めて感じました。
【J組男子】
デフリンピックの「デフ(Deaf)」は、英語で「聞こえない」という意味です。1924年から始まり、今年で100周年を迎えます。
競技中は補聴器や人工内耳などの聴覚補助機器の使用が禁止されており、お互いが公平な「聞こえない立場」で競い合います。
今回は陸上競技を観戦しました。最初の男子110mハードル走では、日本人選手が良いスタートを切っていましたが、反則で失格になってしまい、とても衝撃的でした。たった一つのミスで四年に一度の大会が終わってしまう現実を目の当たりにし、ルールの意味を改めて考えました。
学校でのルールやマナー、校則についても、もう一度見直し、正しい学校生活を送れるよう努力したいと思いました。
【L組男子】
手話を頑張って覚えて、自分なりに選手を応援することができました。声を出して応援できない分、工夫しながら頑張って応援できて良かったです。
また、アナウンサーの解説を瞬時に字幕で表示する仕組みがあり、最初は文字が少し乱れていましたが、時間とともに正しくなっていくのが面白かったです。
耳が聞こえない選手への応援は、声出し応援とはまったく違うものだと感じました。手話での応援は初めてだったので、とても良い経験になりました。
デフリンピックの競技には、「自らの限界に挑む姿」「多様性を尊重しながら共に輝くスポーツ文化」「一瞬を全力で生きる真剣さ」が凝縮されていました。
1年生のみなさんが目に焼きつけた光景は、これからの高校生活——授業、部活動、探究、委員会活動——の多くの場面で生きてくるはずです。
岩倉高校は「仲間とともに主体的に学び、考え、創造し、行動する」という“岩倉スピリット”を大切にしています。今回の経験が、生徒一人ひとりの「最初の一歩」を後押しする大きな力となることを願っています。






