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No.10 野田学園高等学校文化祭「青桐祭」訪問 — 学校間交流から学び、岩倉祭、そして学校づくりへ —
2026/7/6

【校長からの発信】
No.10   野田学園高等学校文化祭「青桐祭」訪問
    — 学校間交流から学び、岩倉祭、そして学校づくりへ —


2026年7月6日 校長 森田 勉

 

 本校では、2025年度より、山口県山口市にある野田学園高等学校との学校間交流を開始しました。この交流は、互いの教育活動や学校文化を学び合い、生徒の視野を広げるとともに、そこで得た学びを自校の教育活動へ還元していくことを目的としています。
 これまで両校では、生徒会役員を中心に3回のオンライン交流を実施し、生徒会活動、学校行事、学校生活などについて活発な意見交換を行ってきました。そして今回、初めての対面交流として、6月19日(金)から20日(土)にかけて開催された野田学園高等学校の文化祭「青桐祭」に、本校から吉澤教頭と生徒会担当の水上教諭の引率の下、生徒会役員2名、岩倉祭実行委員会役員2名の計4名が訪問してきました

 当日は、生徒主体で運営される文化祭を見学し、企画内容、校内装飾、来場者を楽しませる工夫、運営体制など、多くの実践に触れることができました。他校の優れた取り組みを自分たちの目で見て、感じ、考え、対話する経験は、オンライン交流だけでは得られない大きな学びとなったようです。
 また、他校と比較することで、本校の特色や強みを改めて認識するとともに、改善すべき点についても具体的に考える機会となりました。「よいものは謙虚に学び、岩倉らしさとしてどう生かしていくか」を考えることこそ、学校間交流の大きな意義だと思います。
 学校間交流の目的は、他校の取り組みを知ることだけではありません。そこで得た気づきを自校へ持ち帰り、新たな発想や工夫として教育活動へ還元していくことにこそ、大きな価値があります。今回参加した生徒たちは、岩倉祭運営や生徒会活動の中心を担うメンバーです。野田学園での学びを、今年度の岩倉祭、そして今後の学校づくりにしっかりと生かしてくれるものと期待しています。
 知識基盤社会において大切なのは、唯一の正解を探すことではなく、仲間とともによりよい最適解を見出していくことです。今回の交流は、まさにその実践であったと感じます。学校の枠を越え、多様な価値観に触れ、自校を見つめ直し、次の行動へつなげていく。そのような経験を積み重ねることが、生徒一人ひとりの成長につながり、学校全体の発展にもつながっていきます。

  今後も本校は、学校の枠を越えた交流を積極的に推進し、生徒が主体的に学び、考え、行動する機会を大切にしてまいります。
 以下に、参加生徒の「振り返り」を掲載します。生徒たちが何を見て、何を感じ、どのように岩倉祭や学校づくりへ生かそうとしているのか、ぜひご覧ください

3年E組16番 椎名 悠太(生徒会委員長)

 今回、野田学園さんとの交流会という貴重な機会をいただき、また、この重要な役割を任せてくださった理事長先生、校長先生に心より感謝申し上げます。
 これまで行ってきた活動の中でも、今回の行事は特に大きなものであり、今まで経験することができなかった多くのことを得ることができたと思っています。
 交流会に向けた事前のオンラインミーティングでは、岩倉高校と野田学園の相互の情報交換をすることができました。多くのことを知ることができましたが、特に校則や行事の運営方法について情報を交換できたことは、お互いの今後の生徒会活動に良い影響を与えてくれたと思っています。
 今年度の体育祭でiPadの部分的な使用が許可されたことも、このミーティングで得た情報があったからこそ実現したものだと考えています。これからも他校との積極的な交流を行い、より活発な生徒会活動につなげていきたいです。
 そして先日、岩倉高校を代表して現地に向かい、自分の目や耳で野田学園の雰囲気を体験することができました。到着前の移動中にも学びを得ることができたと思います。普段お話しする機会の少ない教頭先生と、部活動や学校全体の課題、少し踏み込んだ話題まで、さまざまなことをお話しすることができました。どのような話題にも耳を傾けてくださり、大人としての懐の深さを感じました。移動時間も、交流会本番とは別の貴重な経験になったと思います。
 野田学園に到着して最初に驚いたのは、校舎の違いでした。岩倉高校よりも横に広く、校庭を駐車場として活用するなど、都心とは違った環境であることを感じました。このような広いスペースを生かして文化祭を運営することは、安全管理を徹底する上で難しさもあると思いましたが、岩倉高校とはまた違った面白さがあると感じました。
 体育館では、生徒会企画や部活動の発表などが行われていました。「先生格付けチェック」など、岩倉高校ではまだ企画したことがないものもあり、今年度の文化祭に生かしていきたいと思っています。また、野田学園では、クラスの出し物として調理や飲食物の販売を行うことができることも印象に残っています。衛生管理などを徹底した上で、生徒が主体となって販売をしていました。これを実現する方法を考え、岩倉祭にも応用していきたいと思いました。
 今回の交流会を通して学んだことを、今後のより良い学校づくりや行事の運営に生かすことができるよう、これからも生徒会活動に努めていきたいと思います。

3年A組5番 宮崎 彩乃(生徒会副委員長)

  普段通っている岩倉高校とは異なる環境や文化祭の特色を知ることができ、とても貴重な経験となりました。
 まず印象に残ったのは、校舎の環境です。野田学園は廊下に余裕があり、教室以外にも勉強や読書ができるスペースが多く設けられていました。そのため、生徒が自分に合った場所で落ち着いて学習できる環境が整っていると感じました
 また、校内には本棚が多く設置されており、気軽に本を手に取ることができるため、自然と読書の習慣が身につきやすいのではないかと思いました。 文化祭では、模擬店が充実していたことも印象的でした。岩倉高校にはコンビニがありますが、野田学園ではさまざまな模擬店が出店されており、多くの生徒や来場者でにぎわっていました。生徒たちが協力して運営している様子から、文化祭に対する熱意が伝わってきました。 また、校内装飾にも工夫が凝らされていました。廊下や教室などが個性豊かに装飾されており、学校全体で文化祭を盛り上げようとする雰囲気を感じました。体育館での発表では、有志団体によるパフォーマンスが多く行われ、観客も一体となって楽しんでいました。さらに、生徒会が企画したイベントも充実しており、生徒主体で文化祭をつくり上げていることがよく伝わってきました。
 今回の学校交流を通して、学校ごとに異なる魅力や特色があることを学びました。野田学園での経験を、今後の学校生活に生かしていきたいと思います。また、このような貴重な機会を設けてくださった野田学園の理事長先生、校長先生をはじめとする教職員の皆様、生徒の皆様に心より感謝申し上げます。温かく迎えていただき、本当にありがとうございました。

3年L組32番 渡邉 恒輝(岩倉祭実行委員会委員長)

 今回、私は本校の文化祭実行委員長として、山口県にある同じ私立学校である野田学園高等学校の文化祭「青桐祭」を訪問いたしました。
 はじめに、このような貴重な機会をくださいました浅井理事長先生、森田校長先生に心より感謝申し上げます。これまでは主にオンラインで交流を重ねてきた遠方の学校へ、実際に足を運ぶという大変貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
 今回の訪問により、他校の良さから岩倉祭の課題や改善点を浮き彫りにし、同時に岩倉高校および岩倉祭の強みを再確認することができました。今回の学びを踏まえ、今年度の岩倉祭をこれまで以上に盛り上げてまいります。
 青桐祭の訪問により得られた学びは、大きく二つあります。
 第一に、体育館企画が充実していることです。岩倉祭では、体育館企画について、企画数や観客の入り方など、さまざまな点でまだ工夫できる余地があると感じています。一方、青桐祭では企画に大きな隙間がなく、観客も一定数入っている印象がありました。
 その要因の一つとして、有志発表の枠がしっかりと設定されていることがあるのではないかと感じました。多くの方に見ていただきやすい体育館という場所を十分に生かしているだけでなく、組織に関係なく、生徒が自分を表現できる場が用意されていることに、文化祭の存在意義が表れているように感じました。岩倉祭でも、体育館企画が目玉の一つとして充実した発表の場となるよう、準備を進めていきます。
 第二に、オープニングセレモニーについてです。青桐祭のオープニングセレモニーは、新しい視点を取り入れ、特に若い世代の流行をうまく生かしている印象でした。生徒会や実行委員などによる動画コンテンツの質が非常に高く、生徒会によるコンテンツは1日目から2日目へ続く構成になっており、1日目を見た生徒が2日目の動画も見たくなるような仕組みになっていました。そのこともあり、会場には高い盛り上がりが見られました。
 岩倉祭でも、コンテンツの質をさらに高め、生徒がステージで披露する場面ではスポットライトなどの設備も効果的に活用し、より質の高い文化祭のスタートを切ることができるようなオープニングセレモニーをつくっていきたいです。
 今回の青桐祭訪問から、今年の岩倉祭では、体育館企画の充実とオープニングセレモニーのコンテンツの質の向上に努め、これまで以上に熱気に包まれる岩倉祭にしていきます。この度は貴重な体験を本当にありがとうございました。

3年A組3番 鈴木 楓果(岩倉祭実行委員会副委員長)

 この度は野田学園を訪問し、多くのことを学ぶ貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
 今回の訪問を通して、岩倉祭実行委員として得たこと、参考になったことが二点あります。
 一つ目は、体育館企画についてです。岩倉祭では、体育館は主にオープニングセレモニーや体育館企画で使用され、実行委員が制作したムービーの上映やダンス部などの発表が行われています。昨年度はストリートピアノを設置しましたが、観客参加型の企画はあまり実施できませんでした。
 一方、野田学園では、発表だけでなく、観客が参加できる企画がありました。特に開会式の生徒会企画では、動画内でクイズが出題され、生徒がその場で考えて手を挙げて答える場面があり、会場全体が一体となって盛り上がっていました。このような参加型の企画は、岩倉祭でも取り入れたいと感じました。
 二つ目は、校内装飾についてです。野田学園では、校内のさまざまな場所にフォトスポットが設置され、階段の手すりなど細かな場所まで統一感のある装飾が施されていました。岩倉祭でも門や階段にはテーマに沿った装飾がありますが、窓のイラストはテーマとの関連性がやや薄く、全体としてまとまりに欠ける部分があります。そのため、大型の装飾やフォトスポットを校内各所に設置することで、より魅力的な空間になると感じました。
 また、野田学園では「ノディーくん」を校内に6体隠し、見つけた数に応じて景品がもらえる企画がありました。岩倉にも「いわチュらくん」がいるため、この企画は、来場者が楽しみながら校内を巡るきっかけになると思いました。人が集まりにくい東館や西館にも自然に足を運んでもらうことができ、各教室の企画にも興味を持ってもらいやすくなると感じました。
 さらに、青桐祭見学後には山口市内を観光し、瑠璃光寺をはじめとする歴史ある寺院を巡りました。文化や歴史、豊かな自然に触れ、山口の魅力についても学ぶことができました。
 今回の訪問で学んだ文化祭運営の工夫や、来場者を楽しませるためのアイデアを今後の岩倉祭に生かし、来場者だけでなく在校生もより楽しめる文化祭づくりに貢献していきたいと思います。改めまして、このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

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