No.13 「当たり前」を問い直し、新しい一歩へ ― 2学期始業式 式辞 ―2026/9/1
【校長からの発信】
No.11 「当たり前」を問い直し、新しい一歩へ ― 2学期始業式 式辞 ―
2026年9月1日 校長 森田 勉
本日の2学期始業式で、パワーポイントのスライドショーを活用して、生徒のみなさんに次のような話をしました。式辞の内容を掲載しておきます。

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みなさん、おはようございます。いよいよ2学期が始まりました。長い夏休み、みなさん一人ひとりが日常の授業を離れて、部活動、勉強、読書、進路に向けた準備、家族との時間、仲間との時間、そして自分自身と向き合う時間など、それぞれに有意義なときを過ごせたものと思います。その経験を土台にして、今学期、さらに大きく成長することを目指して、また一歩ずつ前進していきましょう。

私も、この夏休み、特に8月には、いろいろと考えさせられることがありました。8月15日、私たちは戦後81年を迎えました。全国戦没者追悼式においても、これまでの81年間の歩みを振り返りながら、戦争の惨禍を二度と繰り返さないという思いが、改めて示されました。
一方、この8月には熊本県で地震が相次ぎ、8月13日の千葉県での豪雨では、千葉市で24時間に364.0ミリ、佐倉市で254.5ミリという記録的な雨も観測されました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を願っています。まさに、「平穏な日常」が決して当たり前ではないことを、改めて考えさせられる夏でした。
こうして今日、みなさんと顔を合わせ、安心して始業式を迎えられることも、本当に有り難いことなのです。平和も、安全も、そして学校生活も、誰かが用意してくれるだけのものではありません。私たち一人ひとりが大切にし、主体的に仲間と支え合いながら、つくっていくものです。
さて、9月19日、20日には、みなさんを大きく成長させてくれる岩倉祭があります。岩倉祭は、生徒のみなさんが主体となって創り上げる、本校最大の学校行事です。こうした行事では、一人で頑張るだけではなく、仲間と関わり、力を合わせながら、自分自身が成長するとともに、仲間の成長にも関わっていくことができます。
今年の岩倉祭のスローガンは、「青瞬(せいしゅん)~The dream goes on~」です。この言葉には、この舞台で青春の輝きを感じ、それぞれの夢を未来へとつないでいってほしいという、実行委員のみなさんの強い想いが込められています。ぜひ、その想いに応えてください。仲間とともに新たな価値を創造し、自分自身も進化し、大きく成長していってほしいと思います。まさに、今年度のテーマである「ともに進み、ともに育つ」の実践です。
そして、11月には、初めての次世代型修学旅行「Discovery Journey」が行われます。これは、本校のスクールミッションである「未来進化型のコンヴィヴィアル・スクール」を具体化する取り組みの一つです。人と協働しながら、新たな価値を創造していくための学びの機会でもあります。
このDiscovery Journeyのねらいを一言で表せば、それは「問い」です。旅に出て、何か一つの正解を見つけて帰ってくることが目的ではありません。さまざまな人や文化、社会と出会い、自分自身と向き合いながら、「なぜなのか」「本当にそうだろうか」「自分だったらどう考えるだろう」「これから自分に何ができるだろう」 そんな、自分なりの「問い」を持ち帰ってほしいと思っています。
「問い」を持つことは、これからみなさんが、自分の人生や社会をよりよく生きていくために欠かすことのできない姿勢です。自分や周囲の人々が、よりよく生きていくこと、いわゆる「ウェルビーイング」の実現にもつながっていきます。これからの学びでは、「探究」がますます大切になります。そして、その探究の出発点となるものこそが、「問い」なのです。
今回は2年生がDiscovery Journeyを体験します。しかし、自分自身と向き合い、「問い」を持ち続けることは、2年生だけのものではありません。全学年のみなさんに、日々取り組んでほしいことです。みなさんが入学したときに私から課した、「人間はなぜ学ばなければならないのか」という課題も、私からみなさんへの一つの「問い」でした。
当たり前だと思っていることを一度立ち止まって問い直してみる。自分自身の学び方や生き方を問い続けてみる。そこから、新しい一歩が始まります。「学び方を問う」。
「生き方を問う」。それを誰かに言われてするのではなく、自ら行っていくことが、自分自身の人生をより豊かなものにしていきます。そして、それこそが岩倉スピリットの体現であり、「未来進化型のコンヴィヴィアル・スクール」という本校のスクールミッションの実現につながっていくのだと思います。
本校は、来年の創立130周年に向けて、これからさまざまな挑戦をしていきます。海外を含む複数の大学や企業、そして地域との連携もさらに進んでいきます。2学期には、その動きをみなさんが身近に感じる機会も増えてくると思います。開かれたコミュニティの中で、多くの人や仲間と協働し、それを楽しみながら、新たな価値や文化を創り、発信していきましょう。
そして、その成果を次の挑戦へのスプリングボード、つまり跳躍台として、また新たな一歩を踏み出していきましょう。「ともに進み、ともに育つ」を合言葉に、みなさん一人ひとりにとって、充実した、実り多き2学期となることを心から願っています。
以上で、2学期始業式の式辞を結びます。
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今日のみなさんの様子を拝見して、充実感した表情をしている人が多かったように感じました。充実した夏休みを過ごせたのだと思います。体調に気をつけながら、早く2学期の生活リズムを取り戻してください。そして、文化の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋(笑)を満喫して、また大きく成長していきましょう。仲間とともに。 |






