No.14 第5支部 私学振興拡充支部大会2026/9/30
【校長からの発信】
No.14 第5支部 私学振興拡充支部大会
2026年9月30日 校長 森田 勉
9月26日(土)午後、赤羽会館において、今年度の「第5支部 私学振興拡充支部大会」が開催されました。
PTA活動の中には、生徒のみなさんが安心して学び、充実した学校生活を送ることができるよう、教育環境の充実を求めていく大切な活動があります。その一つが、私学振興・私学助成*1の拡充を求める活動です。こうした私学振興・私学助成の拡充を求めて毎年開かれているのが、私学振興拡充支部大会です。この支部とは、東京都内の私立学校を12の支部に分け、そのうち本校は、第5支部(荒川区、北区、台東区)に属している15校の中の1校ということになります。
この大会は、第5支部で活動されている都議会議員を招き、私学教育の振興と教育費の保護者負担公私間較差是正のため、令和8年度私学助成金予算の増額の実現を願う教職員、保護者の要望を直接訴え、都議会議員のみなさんにご理解とご尽力をお願いすることを目的としています。こうした活動の成果の一つとして、令和6年度から私立高等学校等の授業料軽減制度にかかる所得制限の撤廃により、保護者の教育費負担が軽減されました。
本来、国公私立の区別なく生徒たちの意思と能力に応じた質の高い教育を提供することが重要です。しかしながら、教育費の助成金や教育環境整備の補助金において、公私間で較差があります。そこで、毎年この時期に、この支部の私立校に子どもを通わせている各校の保護者が大勢集まり、都議会議員に対して、東京都や国にその是正を強く働きかけて、財政的な支援をお願いしています。今回は、会場を埋め尽くす646名(司会者発表から)もの保護者のみなさんが参集されました。
今年度は、本校が第5支部の支部長校ということもあり、前日の準備からPTA会長の菅田様をはじめ31名の保護者のみなさんにご協力いただき、当日も64名のみなさんに参加していただきました。他校の保護者の方々からも、岩倉高校PTAの一致団結した姿に感心のお言葉をいただくほど、大きく貢献していただきました。校長として大変嬉しく、また誇りに思っています。
大会本番はまず、東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会第5支部書記 原田愛子様(桜丘中学・高等学校)より開会の言葉がありスタートしました。
次に大会主催者である東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会第5支部支部長 本校PTA副会長 渡辺良憲様よりご挨拶、私立中学高等学校協会第5支部の支部長の私の挨拶(後掲)、東京私立中学高等学校協会副会長で順天中学高等学校校長 長塚篤夫先生のご挨拶、そして東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会副会長 秋山政二郎様のご挨拶に続き、同協会総務部副部長で桜丘中学・高等学校教頭 内田和也先生による要望内容(8項目にわたる要望事項*2)の説明、そして父母の会中央連合会第5支部副支部長・婦人部長の 会沢尚子様(北豊島中学・高等学校)から「父母の願い」が力強く読み上げられました。
こうした要望や願いを受けて、ご参列下さった7名の都議会議員の先生方からのご祝辞をいただきました。議員の先生方からは、私学振興の大切さ、私学助成金拡充へのご理解、そして各校保護者の願いを都議会に届けてくださるとの頼もしいお言葉をいただくことができました。
最後に、東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会第5支部副支部長 堤 珠稔様(桜丘中学・高等学校)から「大会決議案」が読み上げられました。そして、東京都並びに東京都議会に対する要望事項として、以下の3項が決議され、大会は無事に終了しました。
一、私立学校教育の更なる充実のため、経常費補助の拡充強化!
一、新たな教育に必要な補助制度の拡充強化!
一、父母負担教育費の公私間較差の是正!
この第5支部大会を受けて、10月27日(火)には共立講堂で「予算要望期成大会」、さらに11月4日(水)には文京シビックホールで「私学振興全国大会」が予定されています。
私学教育をより良いものにしたい。その願いは、学校だけのものではありません。保護者の皆様、教職員、そして私学教育を支えてくださる多くの方々の共通の願いです。全国の私立学校に子どもたちを通わせている保護者の皆様の熱い思いが実を結び、子どもたちのより良い教育環境につながっていくことを心から願っています。
*1 私学助成(しがくじょせい)
私立学校の教育をより充実させるとともに、保護者の教育費負担を軽減するために、国や自治体が私立学校に対して行う財政的な支援です。学校運営に必要な経費や教育施設・設備の整備などに対して補助が行われています
*2 8項目にわたる要望事項
1.経常費補助金の拡充強化
2.保護者が負担する教育費の軽減制度の拡充
3.外部人材の活用に対する支援制度の拡充
4.教育課題解決に向けた支援の拡充
5.教育活動におけるDX化に対する支援の拡充
6.グローバル人材育成に対する支援の拡充
7.生徒の安全・安心を守るための施設・設備等への支援の拡充
8.環境配慮型施設・設備の整備への支援の拡充

【当日の私の挨拶】
皆様、こんにちは。
ただいまご紹介いただきました、今年度、第5支部長を務めさせていただいております、岩倉高等学校校長の森田 勉です。どうぞよろしくお願いいたします。
本日、ここに2026年度第5支部私学振興拡充支部大会を迎えることができました。まず、ご多用の中、ご臨席いただきました東京都議会議員の先生方に、厚く御礼申し上げます。また、東京都私立中学高等学校協会理事の先生方、父母の会中央連合会の秋山様をはじめ、各校の先生方にも、心より御礼申し上げます。そして何よりも、第5支部各校のご父母の皆様、本日は、このように大勢お集まりいただき、本当に有り難うございます。
さらに、今日この日のために、今年4月から準備を重ねてこられた、各校父母の会の役員の皆様にも、皆様とともに感謝の意を表したいと思います。本当に有り難うございます。
さて、この場に立ちますと、私は一人の先生のことを思い出します。
今年2月に急逝された、安部学院高等学校前校長の安部元彦先生です。一昨年、安部先生は、この同じ場所でご挨拶をされていました。その在りし日のお姿が、今でも目に浮かびます。この場をお借りして、改めて心より哀悼の意を表したいと思います。そして、安部先生の志も胸に、本日の大会が実りあるものとなることを願っております。
さて、今日、皆様にぜひご披露したいことがあります。それは、第5支部の父母の会の皆様の、私学教育に対する熱い思いです。今日の大会を迎えるまでに、父母の会役員の皆様は、今年度すでに5回も会合を重ねてこられました。さらに3週間前には、瀧野川女子中学高等学校の山口先生を講師にお迎えして研修会を開き、私学振興について、ともに学びました。
その研修会で私自身も初めて知ったことがあります。昭和50年に制定された私立学校振興助成法。その制定に向けても、第5支部の父母の諸先輩方が大きな役割を果たされたと伺いました。
私立学校振興助成法は、1975年、昭和50年に制定され、私立学校の教育条件の維持・向上や、修学上の経済的負担の軽減などを目的としています。つまり、第5支部の父母の皆様の私学振興への思いには、長い歴史と伝統があるということです。今日ここにお集まりいただいている皆様の向こうには、各校に、この何倍、何十倍もの保護者の皆様がいらっしゃいます。
私学振興について考えること。教育費の公私間格差について考えること。それは、単に「支援を受けたい」ということだけではないと私は思っています。自分たちの子どもが学ぶ私学教育を、もっと良いものにしていきたい。その強い当事者意識、主体者意識の表れではないでしょうか。
東京都には、授業料負担軽減をはじめ、私学教育に対してさまざまな支援制度があります。現在、都の授業料軽減助成制度では、所得にかかわらず国の支援と合わせて都内私立高校の平均授業料相当額まで支援する仕組みが設けられています。こうした取り組みに、改めて感謝申し上げたいと思います。
その一方で、私学教育をさらに充実させていくためには、まだ多くの課題があります。生成AIが急速に進化するなど、子どもたちを取り巻く社会は、今、大きく変化しています。こうした時代だからこそ、私たち私立学校には、大切な役割があります。
それぞれの学校が、建学の精神のもとに独自性と自主性を発揮し、子どもたちに確かな学力と豊かな人間力を育んでいく。そして、一人ひとりの子どもたちが、自分の人生を自分の力で切り拓き、豊かに生きていけるようにする。そのための教育を、私たちはこれからも大切にしていかなければならないと思っています。
本日の大会では、そうした私学教育を支えるため、私学振興と公私間格差の是正に向けた支援の充実について、父母の皆様、教職員の思いを共有してまいります。
最後になります。本日ご出席の皆様のご多幸、そして第5支部各校のますますの発展、さらには私学教育の一層の充実を、心より祈念申し上げます。
そして、ともに進み、ともに、より豊かな私学教育を実現していくために。本日の大会が、実り多い大会となることを願いまして、私からのご挨拶とさせていただきます。ご清聴、どうも有り難うございました。






