No.36 卒業証書授与式 校長式辞2026/3/7
【校長からの発信】
No.36 卒業証書授与式 校長式辞
2026年3月7日 校長 森田 勉
本日ここに、令和7年度(2025年度)本校卒業証書授与式を挙行できますことを、大変うれしく思っています。
式辞を述べるに先立ちまして、ご多用中にもかかわらずご臨席を賜りましたご来賓の皆様に、厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
また、保護者の皆様。これまでお子様に注がれてきた深い愛情と温かな支えが、本日のこの晴れの日を迎える礎となりました。お子様の立派に成長された姿をご覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
さて、416名の卒業生のみなさん。卒業、おめでとうございます。
みなさんの今日の表情を拝見し、三年前の入学式のときと比べて、実に頼もしく、そして誇らしく感じています。みなさんの高校生活を振り返ると、決して平坦な三年間ではありませんでした。社会全体が大きく揺れ動く中で、先の見通しが立ちにくい状況や、思うようにいかない場面にも、数多く直面したことと思います。
しかし、みなさんはとても逞しかった。その数多くの難題から目を背けることなく、仲間とともに考え、工夫し、行動し続けてきました。その姿は、私たち教職員にとっても、大きな誇りでした。特に、「『凌駕』~伝統を超えろ!」をスローガンに掲げた体育祭、そして「閃光」をテーマとした岩倉祭におけるみなさんの活躍は、強く印象に残っています。
仲間と力を合わせ、一つの目標に向かって粘り強く取り組む姿は、まさに本校の伝統である「岩倉スピリット」を体現するものでした。その一つひとつの挑戦と成果は、本校の歴史に、確かに刻まれています。そしてそれは、単なる「思い出」ではなく、みなさん自身がこれから先の人生の拠り所となる、大切な財産でもあります。
ここで、みなさんに一つ、心に留めておいてほしいことがあります。それは、みなさんの高校生活の中で、私たちは、かけがえのない仲間を病気で失うという、深い悲しみにも向き合ったことです。古谷亮君の存在は、今もなお、私たち一人ひとりの心の中に生きています。人生が決して当たり前ではないこと。そして、今この瞬間を仲間とともに生き、学び合えることの尊さ。彼は、そのことを、静かに、しかし確かに私たちに教えてくれました。私は、その思いもまた、岩倉スピリットの一部であると考えています。
私は、この三年間、折に触れてみなさんに問いかけてきました。「人間はなぜ学ばなければならないのか」と。この問いに対して、今のみなさんは、以前よりもずっと自分自身の言葉で答えられるようになっているはずです。それは、「ねばならないから学ぶ」のではなく、「人は成長したいから学ぶ」「そこに喜びがあるから学ぶ」、そして「学びが行動につながるから学ぶ」ということです。みなさんはこの三年間で、学び方を学び、学ぶ意味を考え、学ぶ喜びを実感してきました。この「学ぶ喜び」こそが、これから先、どのような道を歩むにしても、みなさんを支え続ける、最も確かな力になります。
本校は現在、130周年という大きな節目に向けて、「未来進化型のコンヴィヴィアル・スクール」の実現を目指し、教育の在り方そのものを問い直しながら、改革を進めています。みなさんは、2年生の早い時期から、その歩みを共有してきました。岩倉高校は、これからも進化し続けます。社会の変化に対応しながら、開かれたコミュニティの中で、人と協働し、それも楽しみながら、新たな価値を創造・発信できる学校であり続けたいと考えています。
どうか卒業後も、母校の歩みを見守ってください。そして、ときには応援し、ときには厳しい意見も寄せてください。みなさん一人ひとりが、本校にとってかけがえのない「仲間」であることに、変わりはありません。
みなさんは、これから先、簡単には解決できない課題や、思い通りにいかない現実に出会うこともあるでしょう。しかし、いたずらに不安になる必要はありません。仲間とともに主体的に学び、考え、創造し、そして行動する——みなさんはすでに、この精神を自分なりの「岩倉スピリット」として昇華させていると思います。
そしてそれは必ず、これからの人生を照らす、大切な指針になるはずです。自信を持っていきましょう。
最後に、みなさんに、はなむけの言葉を贈ります。
下を向かず星空を見上げることを忘れないでください
今こそ想像力を解き放とう、より良い未来を作るために
これは、天才宇宙物理学者のホーキング博士の言葉です。
そして私からも。
Be A Rising Star !
いつでも希望を持てる人、そして、いつでも人に希望を与えられる人になって下さい。
みなさん一人ひとりの前途に、希望と生きがいに満ちた、光り輝く人生が広がっていることを心から祈っています。
卒業、本当におめでとうございます。以上をもちまして、式辞の結びといたします。






