理事長の言葉
「不確実」時代の波を
生き抜くために。
浅井 千英
社会は日に日に変化しています。街を歩けば、アジア人や西洋人はもちろん中近東からやってきた人々を目にすることも珍しくありません。若いうちからそうした環境で生活できる生徒たちを本当にうらやましく思います。
わたしたちが生きているのは、多様な文化と価値観が共存する社会です。「共存」とは何でしょうか? ひとつには、折り合いをつけることだと思います。異なる文化や価値観を100%理解することはむずかしい。ただすべてを理解できなくても、お互いの価値観を尊重しながら協力関係を築いていくことはできます。
先入観を持たず、柔軟な発想でさまざまな価値観と向き合い、折り合いをつけること。多様化が進む社会の中でもっとも大切なことであり、これからの社会を担う生徒たちにぜひ身につけてほしい能力です。
一方で多様な価値観と向き合うには、しなやかな知性とそれを支える幅広い知識が必要です。通信技術の普及であらゆる情報を手軽に入手できる時代になりましたが、ややもすると限られた世界だけに関心が向きがちですから、若い世代にはぜひ本を読んで欲しい。一冊の本が持つ圧倒的な情報量とそこから派生する知の広がり、奥深さ、楽しさを味わってほしいと思います。
生徒たちはいずれ社会に出て働くことになりますが、社会はこれからも変化し続けます。大学進学や就職はひとつの目標ですが、10年後20年後を考えたとき、何より大切なのは「学び続ける力」です。学びに終わりはありません。そして社会に出てからも学び続ける基礎体力と変化をいとわないマインドは、高校時代に培われると言っても過言ではありません。
岩倉高等学校では、通常授業以外に生徒たちにさまざまな「挑戦の場」を提供していきます。未来の選択肢を広げるという意味もありますが、その本質は常に新しいことに挑戦し、学び続けるマインドを養うことにあります。この考え方に男女の区別はありません。女性が活躍する場は、今後も間違いなく広がっていくでしょう。高校3年間で、今とは異なる未来を生き抜く力を、すべての生徒に身につけてほしいと考えています。
いろいろなものを見てみたい、新しいことに挑戦してみたい。そんな好奇心溢れる15歳の入学をお待ちしています。
学校長の言葉
中学生のみなさんへ
森田 勉
みなさん、こんにちは。本校のホームページにようこそお越しいただきました。私は、岩倉高等学校 校長の 森田 勉 です。どうぞよろしくお願いいたします。
最初に、このHPのトップページにあった「BE A RISING STAR」の言葉に気づきましたか。私は、この言葉が大好きです。日本語に訳すと「希望の星となれ!」でしょうか。みなさんにも、ぜひ、「希望を持ち続けられる人」そして「希望を人に与え続けられる人」になってほしいな、と思います。
さて本校は、今年で創立127年目を迎える伝統ある私立高校です。その特徴を一言で言うならば、それは、「正心第一」の校訓のもと、多様な生徒一人ひとりの個性を大切にして、面倒見が良く、人間的つながりの深さを感じさせるといった、とても温かい雰囲気に満ち溢れているということです。そうした校風の中で、生徒たちは素直に伸び伸びと、そしてたくましく成長し、楽しく学校生活を送っています。
本校の教育目標は、「仲間とともに、主体的に学び、考え、創造し、そして行動できる人物に成長する」ことです。本校では、これを「岩倉スピリット」とも呼んでいます。現代はAIをはじめとした技術革新が目覚ましく、変化の激しい社会であると言われています。このスピリットは、こうした社会を力強く生き抜いていくために必要な精神です。この精神を、楽しい高校生活の中で、自らを鍛えていく実践を通して身につけていくことが大切です。やっぱり学校は楽しくなければいけませんし、そういう楽しい雰囲気のなかで人は向上していくものだと信じています。
みなさんも、もっと大きく成長できる、素晴らしい潜在能力を持っています。今は、そのことに気づいていないだけかもしれません。その能力を本校で発見し、引き出し、そして高めてみてはいかがでしょうか。ともに楽しみながら向上したい、という意欲を持っているみなさんのご入学を心よりお待ちしています。
校長 森田 勉