No.37 2025年度(令和7年度)修了式式辞 「成長」の意味2026/3/25
【校長からの発信】
No.37 2025年度(令和7年度)修了式式辞 「成長」の意味
2026年3月25日 校長 森田 勉
3月25日(水)、令和7年度(2025年度)の修了式を行いました。本日の式辞では、「成長」という言葉の意味について、生徒たちとともに考える時間を持ちました。以下はその内容です。
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1年生、2年生のみなさん、おはようございます。今日でこの一年が終わります。まずは、この日をみなさんとともに迎えられることを大変うれしく思います。今年度も、みなさんの協力に感謝します。どうもありがとうございました。そして、来年度もよろしくお願いします。
去る3月7日には、みなさんの先輩である416名の3年生が本校を巣立っていきました。卒業式では、みなさんにも折りに触れて問いかけている「人間はなぜ学ばなければならないのか」という問いに対する、一つの答えを紹介しました。
それは、「人は成長したいから学ぶ」ということです。卒業生には、そのことを忘れず、常に上を向き、希望と生きがいを持って、より良い未来を切り拓いていってほしいという言葉を贈りました。
さて、いよいよ、みなさんが学校の主役となる番が来ました。そのためにも、この一年を少し思い出してみてください。振り返ってみてください。楽しかったこと。うれしかったこと。そして、もしかすると悔しかったこともあったかもしれません。人は、うれしかった出来事はよく覚えています。しかし実は、人を大きく成長させるのは、悔しかった経験の方だと言われています。今日は、その「成長」ということについて、少し考えてみたいと思います。
本校のスクールミッションは「Convivial School(コンヴィヴィアル・スクール)」です。開かれたコミュニティの中で、人と協働し、新しい価値を生み出していく学校。その中心にあるのは、やはり、みなさん一人ひとりの「成長」なのです。
ここで、私はみなさんに一つの言葉を紹介したいと思います。
人生において、成功は約束されていない。
しかし、人生において、成長は約束されている。
成功は結果です。努力しても、必ず手に入るとは限りません。しかし、挑戦し、努力し、考え続けた人は、必ず何かを学びます。つまり、挑戦した人には必ず成長があるのです。
そしてもう一つ、大切なことがあります。
成長には、少し痛みが伴います。
思い通りにいかなかったこと。悔しい思いをしたこと。失敗した経験。そうした経験があるからこそ、人は深く大きく成長していきます。
実は私は、高校時代、サッカー部でゴールキーパーをしていました。ある大事な試合で、相手との競り合いの中でボールをはじかれ、失点を許してしまいました。その失点が決勝点となり、試合は負けました。チームメイトは「どうしようもない失点だった」と慰めてくれました。しかし、私の心の中では、どこか気持ちの弱さがあったのではないかという思いが消えませんでした。悔しさでいっぱいでした。
あの痛みが、私を変えました。それからというもの、どんな場面でも自信を持ってプレーできるよう、トレーニングに励みました。競り合いにも負けなくなりました。あの失点がなければ、あそこまで自分を鍛えることはなかったかもしれません。あの悔しさこそが、私の成長のきっかけでした。
成功は約束されていません。しかし、成長は約束されています。そして成長するかどうかは、最後は自分次第です。
「成長」という言葉は、自動詞です。
先生も、保護者も、友人も、みなさんを支えることはできます。しかし、最後に成長するのは、やはり本人です。
この一年、みなさんは確実に成長しています。うまくいった経験も、思い通りにいかなかった経験も、そのすべてが、みなさんを前に進ませています。だから自信を持ってください。
ぜひこれからも、成功したかどうかではなく、自分はどれだけ成長したかという視点を大切にしてください。
最後に、ひとつだけ言葉を贈ります。
成長とは、昨日の自分を少しだけ越えていくことです。
この春休み、自分自身を少しだけ越える準備をしてください。
みなさん一人ひとりが、自分の可能性を信じ、仲間とともに成長し続けてくれることを期待しています。
もうすぐやってくる新年度が、みなさんにとって充実した一年になることを祈っています。以上で式辞とします。
~~保護者の皆様~~
日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本日をもって令和7年度が終了いたしました。生徒たちは、この一年を通して確実に成長しています。目に見える成果だけではなく、悔しさや葛藤を経験したこと自体が、大きな財産となっています。
春休みは、新年度に向けて心と身体を整える大切な期間です。ぜひお子さまとゆっくり対話する時間をお持ちいただければ幸いです。
生徒たちは皆、それぞれに大きな可能性を秘めています。その可能性を閉ざしてしまう最大の要因は、しばしば「自己限定」であることも事実です。「自分には無理だ」「どうせできない」といった思い込みを乗り越えることが、成長の第一歩となります。
本校はこれからも、生徒一人ひとりの成長を支える教育を進めてまいります。引き続き、温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
時節柄、どうぞご自愛のうえお過ごしください。






