No.8 響き合う仲間たち ―第13回吹奏楽部定期演奏会より―2026/6/1
【校長からの発信】
No.8 響き合う仲間たち ―第13回吹奏楽部定期演奏会より―
2026年6月1日 校長 森田 勉
早くも6月に入りました。月日の経つのは早いものです。生徒のみなさんには、この大切な高校生活の一日一日を、そして一瞬一瞬を大切に過ごしてほしいと願っています。
さて、今回は、5月5日に池袋の芸術劇場で開かれた吹奏楽部の第13回目の定期演奏会についてです。

毎年のことながら生徒たちの見事な演奏に心を動かされました。とりわけ、私は、最後の136名の部員全員での手話付きの合唱に感動を覚えました。おそらく、場内にいるすべての人たちの心を捉えたものと思われます。部員たちのひたむきな演奏や合唱に心を打たれ、来場された皆様はとても満足そうな表情を浮かべていました。
そして今回、取り上げたいのは、部員を代表して行った部長の挨拶の素晴らしさと、第2部の進行役を務めた1年生の男子生徒と女子生徒の見事なパフォーマンスです。前号でもサッカー部を取り上げてご紹介しましたが、どの部の生徒たちも、きちんと的を射た、そして誠実にしかもしっかりとあいさつの弁を述べる姿はとても頼もしく感じますし、好感が持てます。こうした生徒たちの活躍は、決して一部の生徒だけによるものではありません。吹奏楽部には、多くの部員たちが日々成長し、お互いを支え合う文化があります。その厚みのある土台が、まるで富士山の裾野のように広がり、部全体の素晴らしい姿となって表れているのだと思います。この点、スクールミッションのコンヴィヴィアル・スクールの精神が、生徒たちにもしっかりと共有され浸透していることの証であると考えています。
以下に、各楽器パートリーダーを代表する生徒たちのコメント、第二部の進行役を務めた1年生の男女生徒のコメント、そして演奏会の最後に述べられた部長挨拶を掲載しますので、ぜひご覧ください。
【各楽器パートリーダのコメント】
★木管セクションリーダー/フルートパートリーダー
3年 川崎恋哩
東京芸術劇場というとても素晴らしい場所で3年間培ってきた仲間と演奏することができ、今までにないような、幸せな時間でした。
フルートパートは今まで苦しいことも楽しいことも一緒に乗り越え、皆で成長することができました。
お客さんの歓声と舞台から見た客席は一生忘れられません。
★クラリネットパートリーダー
3年 吉川苺奈
東京芸術劇場という素晴らしい舞台で演奏でき、貴重な経験となりました。本番では防げたはずのミスや練習不足な面があり、まだまだ実力が足りない部分があると感じました。夏のコンクールを控える今しっかり練習を積み重ねていきます。
★サックスパートリーダー
3年 恩田彩加
今までとは違う会場で慣れないことが多く本番直前までドタバタでした。しかし、東京芸術劇場で演奏ができ、また、お客様からも感動をありがとうと言ってもらえて嬉しかったですし、頑張ってきたことが報われた気がしました。
★金管セクションリーダー/トランペットパートリーダー
3年 長野月子
学生生活最後となる定期演奏会を満席で開催できたことを大変嬉しく思います。多くの方々の支えがあったからこそ、私たちは舞台に立つことができました。今後も感謝の気持ちを忘れず、演奏に励んでまいります。
★ホルンパートリーダー
3年 篠崎 光
今年の定期演奏会は例年と大きく違い、東京芸術劇場では第二部も座奏での演奏でした。今まで経験してきた定期演奏会に向けての練習が一味違ったのでとても貴重な体験をすることができたと思います。
★副部長/トロンボーンパートリーダー
3年 橘 翼
3年間最後の定期演奏会がとても有名な東京芸術劇場で吹かせていただけたこと、とても嬉しく吹いていて気持ちが良かったです。岩倉高校吹奏楽部で本当に良かったと思いました。
★ユーフォニアム・チューバ・ストリングベースパートリーダー
3年 千田紅竹
吹奏楽という一つの社会を通じて仲間と最高のパフォーマンスを作り上げる喜びを会場の拍手と共に全身で感じることができました。まさにこれこそ岩倉スピリットの実現ではないかと思います。このように素晴らしい演奏会が開催できたのは部員一人一人の力と多くの方々の協力のもとで成り立つものだと身をもって体感しました。
★部長/パーカッションパートリーダー
3年 石橋愛織
東京芸術劇場という素晴らしい舞台で演奏できたことは、私たちにとってかけがえのない経験となりました。本番では、これまでの練習の成果を存分に発揮できたと感じています。ご来場いただいた皆様、そして開催を支えてくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
【第二部司会担当のコメント】
1年 川瀬陸
入部して約1か月で司会を任せていただき、とても嬉しかったです。先輩と一緒にステージを作り上げる中で、岩倉高校吹奏楽部の一員だと実感でき、楽しさでいっぱいの定演になりました。
1年 中島絆七
本番は緊張したけれど、笑顔で練習通りにできてよかったです。
終わったあとに先輩方や、見に来てくれた保護者の方々が「よかったよ」と褒めてくれて、毎日の練習が報われた気がして嬉しかったです。
この貴重な経験を活かして部活だけでなく、日々の学校生活も過ごしていきたいです。
【部長挨拶】3年 石橋愛織
本日は岩倉高等学校吹奏楽部第13回定期演奏会にお越しくださり、誠にありがとうございます。
本年度は、東京文化会館の改修工事に伴い、この東京芸術劇場での開催となりました。
このような素晴らしい劇場で演奏会を開催することができたのも、学校の先生方を始め、顧問講師の先生方、東京芸術劇場の方々、OB OGの先輩方、保護者の皆様、そして本日会場にお越しいただいた皆様のおかげです。
誠にありがとうございます。
音楽には形がなく、目に見えるものでもありません。
それでも、楽器の奏でるメロディーや響きが人の心を動かし、誰かの記憶に残り、時には言葉以上に想いを伝える力が音楽にはあると、私は思います。
そんな、音楽の力を信じて、練習に励んできました。
努力が実を結ぶこともあれば、音を一つにする難しさや自分達の思うように演奏できない悔しさに沢山直面してきました。
それでも仲間と向き合い、支え合い、試行錯誤を重ねながら、今日この日を目指してまいりました。吹奏楽は一人では決して完成させることができません。
ひとりひとりの思いのこもった音が重なり合い、そして演奏を聞いてくださる皆様がいて、初めて一つの音楽になります。
その過程で生まれる、仲間や、皆様とのつながりこそが私たちにとってかけがえのない宝物です。
これからも、部員一丸となって、さらなる高みを目指し、日々精進してまいります。
これからも岩倉高等学校吹奏楽部の応援をどうぞよろしくお願いいたします。
そして、私たちが奏でる音楽が皆様の心に少しでも残り、明日からも頑張ろうと思って頂けたら幸いです。
次が最後の演奏となりますが、宇宙の彼方まで届くよう精一杯演奏いたしますので、どうぞお楽しみください。
石橋部長の挨拶を聞きながら、私は「これこそ本校が目指すコンヴィヴィアル・スクールの姿だ」と感じました。仲間と協働し、人とつながり、感謝の気持ちを忘れず、より良いものを創り上げようとする姿勢が、その言葉の随所に表れていたからです。
昨日は、見事な満月が輝いていました。そして、その月の少し上の方に赤い星も輝いていました。さそり座のアンタレス*です。幻想的な光景を見損ねた人のために写真を以下に掲載しておきます。
しかし、その星々の輝きにも負けないほど、生徒のみなさんはそれぞれの場所で美しく輝いています。そんなみなさんの姿を見ることが、私の何よりの喜びです。
いつもの言葉で締めたいと思います。
Be A Rising Star !
*アンタレス
古代より、赤くて明るく、見た目が火星と競うように見えたことから「火星に対抗するもの(アンチ・アレース)」という名がつけられた星です。蠍の心臓を表していると言われています。







