No.22 安心・安全2022/1/24
【校長からの発信】
No.22 安心・安全
2022年1月24日 校長 森田 勉
新型コロナ感染症が国内で初めて感染者が確認されてから早くも2年が経ちました。現在は変異したオミクロン株によるPCR陽性者数が急増している渦中にあります。今週中に都内感染者数が2万人近くに上ると予想している専門家もいるようです。こうした厳しい状況下で一昨日の22日土曜日に推薦入試が行われました。当日の欠席者は体調不良で受験できなかった者が1名いましたが、別室受験者も出ず無事に入試は終了しました。もちろん、受験生にはこのあとも健康観察を続けて体調管理に十分に注意してほしいと願っています。残念ながら今回受けられなかった受験生も、来月の一般入試日を別日と設定していますので心配しないでほしいと思います。
ところで、本校の教育目標は、生徒のみなさんはよく知っていると思いますが「仲間とともに主体的に学ぶ、考える、創造する、そして行動する」というものです。これを“岩倉スピリット”と称して、生徒たちが学校生活のあらゆる場面で獲得し発揮していく精神です。この教育目標実現のための前提条件となるものが、安心で安全な教育環境にあると信じています。したがって本校では、この「安心・安全」ということにかなり力を入れて取り組んでいます。その一端を今回は紹介しておきましょう。
コロナ感染防止対策をねらいとして昨年度当初から立ち上げた「対策委員会」の活動がその一つの例として挙げられます。この委員会は、校長、教頭、副教頭、教務部長、生徒指導部長、そして養護教諭の6名で構成されています。コロナ感染症に関する情報や課題の整理と把握、医療機関や保健所との連携、PCR陽性者や濃厚接触者が出た時の速やかな対応(生徒や保護者への連絡発信等)、ならびに内外の感染状況等を勘案しての諸施策や方針の策定(オンライン授業実施の有無の判断等)を行っています。
今回の推薦入試を迎えるにあたり、諸状況を総合判断して、1月20日(木)から2月13日(日)まで、生徒は原則自宅でのオンライン授業実施と部活動停止を決めて臨みました。あわせて、産業医や学校医と連携して「陽性者・濃厚接触者・接触者の目安」を本校独自のガイドラインとして定めました。簡単に言ってしまえば、「濃厚接触者の接触者まで追っかけていく」という姿勢です。すなわち、家族感染等で濃厚接触者となった生徒がいた場合に、その生徒との接触者がどの範囲の誰かまで速やかに特定して、保健所等と連絡を取り合い可能な限り感染拡大を防ぐべく適切な対応をする体制です。そして、校内の健全な教育環境が保たれるように進めているというわけです。
まだしばらくオミクロン株の猛威は続くと思いますが、入試対策及びコロナ感染防止対策が功を奏して、生徒や教職員ばかりでなく、受験生も含めて、安心安全な状況下で教育活動や入試が滞りなく行われていくことを願っています。季節は大寒に入っています。今年は暦通りの寒さに襲われていると言っていいでしょう。この寒さの中でも、桜の枝先にはまだ固くは閉じていますがもう芽が見え始めています。始業式の挨拶でも触れたことですが、「冬が厳しいほど春の植物の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる」とのことです。私たちも、大きく花開くためにも、いまは地道な自己研鑽に励み、実力を養ってこうではありませんか。