No.1 入学式 校長式辞2023/4/8
【校長からの発信】
No.1 入学式 校長式辞
2023年4月8日 校長 森田 勉
本日、ここに、令和5年度入学式を挙行するにあたり、学校を代表して、新入生のみなさん、ならびにご参列賜りました保護者の皆様に対しまして、心よりご入学のお祝いとお慶びを申し上げます。
また、ご多用中にもかかわらず、ご臨席いただきましたご来賓の皆様には厚く御礼申し上げます。「どうもありがとうございます」
さて、437名の新入生のみなさん、入学、おめでとうございます。
今年もまたフレッシュで、そして無限の可能性を持つ新入生のみなさんを迎え入れることができ、大変嬉しく思っています。今日のみなさんの表情を拝見し、126年目を迎える本校の伝統が、今後ますます、彩り豊かになって発展していくものと確信しています。
みなさんは中学時代、まさに3年間、新型コロナ感染症によるパンデミックに振り回されてきたことと思います。今、その制約からようやく開放されようとしています。さらに加えて高校入学という新たなステージにたち、これからの高校生活に大きな希望を抱いてこの場にいるものと思います。今この瞬間、新入生の全員が、同じスタートラインに立っています。みなさんは、本校で勉強からクラブ活動、委員会活動、及び学校行事などの学校生活を、仲間と一緒に過ごして青春を謳歌してください。そして1ページ、1ページとページを重ね、自分なりの分厚いキャリアノートまたはアルバムを増やしてください。そのことにより自分の存在する意義や価値を見出すないしは確立する基盤を創り出してください。
みなさんは、これから卒業するまでの間、本校の教育目標である「仲間とともに、主体的に、学び、考え、創造し、そして行動する」という言葉を何度も耳にすることでしょう。本校ではこれを岩倉スピリットとも呼んでいます。このスピリットは、みなさんの高校生活の充実度が増すにつれて、凄く大きな意味を持つことになっていきます。すなわち、この言葉は、みなさんがこれから、本校で自らを鍛えていくための実践を通して、卒業のそのときまで体験把握し、そして発揮していく内容なのです。そのことにより、自分の潜在能力を自ら発見・発掘していくことが重要です。端的に言えば、それは、これからの高校生活を通して、「学ぶ喜び」を体得することです。 すべてのみなさんが、学ぶ喜びに目覚め、3年後に、自分なりの「岩倉スピリット」とは何かを自分の言葉で語ることができるように、大きく成長してほしいと願っています。
さて、本日は、保護者の皆様にもご出席いただきました。ここまで、お子様たちを献身的に支え、励まし、そして本校に導いて下さったご苦労に、敬意を表し、あわせて心よりご入学のお祝いを申し上げ、ともに祝したいと思います。
本校では、先に述べた教育目標を実現するために、「生徒、保護者、教職員の三者の協力と開かれた学校」を教育方針としています。教育目標達成のためには私たち教職員の積極的な働きかけは当然必要ですが、お子様たちの主体的な取り組みと、そして何よりも保護者の皆様の多大なるご理解とご協力が欠かせません。保護者の皆様には、ぜひ、お子様たちの成長をサポートする理解者として、また、ときには教育の参画者として、お力添えをいただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願い致します。
さあ、新入生のみなさん、今日から高校生活がスタートしました。ここで、私から最初の課題を出しておきましょう。それは、「人間はなぜ学ばなければならないのか?」という問いかけです。この問題に対して自分なりの答えを見つけることです。その一つの答えを(私なりの答えを)披露しておくと、それは、私たちは、人の命や人間の尊厳を守るために学ばなければいけないのです。真理や真実を学ぶことが命や尊厳を守ることに直結するからです。私たちは、人類が築き上げてきた知識の総体を学ぶことにより、宇宙の成り立ちや生命の精巧さを知り、地球や人間の存在がいかに奇跡的であるかということを実感します。そのことを通して、人の命や人間の尊厳がかけがえのないものであることを自覚できるのです。
さあ、みなさんは、どんな答えができるでしょうか? 簡単にはその答えは見つからないかもしれませんが、深くとことん自問自答することが大切です。そのことが、岩倉スピリットの実現、すなわち、「仲間とともに、主体的に学び、考え、創造し、そして行動していく力を身につける」ことにつながることにもなります。みなさん一人ひとりが、幸せな未来を自分で切り拓くために学び続ける努力を積み重ねていきましょう。
学校は未来に開かれています。みなさんのような若くてフレッシュな人たちの無限とも言える可能性を通して、学校ひいては社会がより良く発展していくものと信じています。みなさんは、だれもが、大きく成長し飛躍できる、十分な潜在能力を持っています。今は、そのことに気づいていないだけです。これからの高校3年間でその能力を引き出し高めていきましょう。みなさんの洋々たる未来が充実したものになることを強く願い、式辞を終わりとします。
本当に入学おめでとうございます。