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No.19 2学期始業式 式辞
2023/9/1

【校長からの発信】
No.19   2学期始業式 式辞


2023年9月1日 校長 森田 勉

 

 昨日は、長い夏休みの最後の日でした。空には、スーパーブルームーンが輝いていました。月は地球の周りを楕円軌道で回っていますので、近づくと大きく見えます。スーパームーンとは、そのときに見える満月のことです。国立天文台情報では、今年最も小さく見えた2月6日の満月に比べると、視直径(天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値)は約14%大きく、光っている面積は約29%広くなっているということです。ブルームーンというのは、青く見えるわけではなく、1ヶ月の間に2回見える満月のことです。昨日はスーパームーンとブルームーンが重なったということです。

 

「明日から、いよいよ2学期が始まるな」と思い、「良い学期になりますように」と月に願かけをしながら(笑)撮った写真です。

以下、本日の始業式式辞を掲載しておきますのでご覧ください。

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 みなさん、おはようございます。本日ここに、令和5年度2023年度第2学期始業式を迎えました。今年の夏は酷暑ともいえるほど暑く、猛暑日が過去最高日数を数えたということでした。体調に問題ありませんでしたか? そして、この夏休み中、みなさんはどのように過ごしましたか? 夏休みに入りたての7月下旬、本校野球部の活躍があり、感動と勇気をもらうことができました。神宮球場で校歌を歌うことができたのは良い思い出になりました。みなさん一人一人もそれぞれが、家族や友人との時間を過ごしたり、あるいは、自分なりの目標を実行して達成感を持てた人もいるでしょう。そうした経験を自分の財産として、自己のさらなる成長につなげてください。

 7月の終業式では、自分の運命を変えうる良い習慣を確立する上で、夏休みは絶好の機会であると呼びかけましたがどうですか? 自らの成長に向けてよい習慣を確立することができたでしょうか? まだまだの人は、また新たに挑戦してください。

 今年はみなさんも知っての通り、元号が平成から令和に代わって早5年目です。この令和には、「柔軟で品格があり、麗しくそして平和を保つ時代になってほしい」という願いが込められているといいます。しかし、この4年間は、コロナ禍によって世界中の人々が、規制や制約ある行動を余儀なくされ、人々の対話が少なくなってしまったと言われています。その「対話」の対局にある「戦争」が勃発しました。ロシアのウクライナ軍事侵攻は、1年半経った今でもその終息が見えない状況です。日本では、先月の8月15日には終戦78年目を迎え、戦争のない時代が続いていて平和な時を過ごすことができています。しかし、この平和は当たり前のものではありません。世界情勢を見ればそれは明らかです。戦争や紛争のない世界を築くために、私たちに何ができるのか、とても難しい課題ですが、ともに考えていきましょう。

 「令和」の元号を考案したとされる国文学者の中西進さんは次のように述べています。平和を維持していくために大切なことは、「モラル、対話、そして友愛の精神」が特に重要であると言っています。

1,モラル:個人としてのモラルを大切にし、倫理的な判断を行いながら自分の行動や選択に責任を持つことです。

2,対話:異なる立場や文化との対話を通じて誤解や争いを避け、問題解決や共同の目標達成を図る姿勢が求められているということです。

3,友愛の精神:他者への思いやり、人と人との絆を大切にし、社会全体が共に成長するためには友愛の精神が重要であることを示しています。

 現在、世界中で様々な課題や複雑な状況が存在しますが、平和を維持し、共に課題に向き合い解決していくことが、持続可能な未来を築くために不可欠です。 そのためには、個々人が、こうした、モラル、対話、そして友愛の精神というものを意識していくことが重要であると私も思います。ともに、学び考え、創造し、そして行動していきましょう。

 さあ、2学期が始まりました。今学期は、「読書の秋」「文化の秋」「スポーツの秋」というように、みなさんが学校生活の中で成長するうえで最もふさわしい学期ともいえます。今月下旬には、生徒会主催の最大の学校行事である岩倉祭があります。1年生もこのイベントを経験して“本当の岩倉高校生”になれるといってもよいでしょう。また、2年生は11月に修学旅行があります。さらなる飛躍のきっかけにしてほしいと思います。3年生はいよいよ自分の進路を固めていく学期となります。責任をもって進路選択をしていきましょう。いずれにしても、全生徒が本校生徒としての自覚と誇りを持ち、仲間と共に学び、考え、創造し、そして行動するといった「岩倉スピリット」を発揮していきましょう。

 主体的に学び、知識を深めることは、将来の可能性を広げる大切な礎です。考える力を磨き、創造的なアイディアを生み出すことで、新たな未来を築いていくことができます。そして、行動する力。それは学んだことや考えたことを実際の行動に移す力です。夢や目標に向かって進むためには、行動が欠かせません。できる、できないではなく、一歩踏み出すことが大切です。

 新学期の始まりは、未来への希望とともに、努力を重ねるスタートでもあります。どんな困難な状況にも立ち向かい、成長していくことが大切です。夢や目標を持ちながら、個々の力を最大限に発揮し、共に素晴らしい学校生活を築いていきましょう。

 最後に、今学期がみなさんにとって充実した時となることを心より願っています。平和を大切にし、教育目標を胸に、夢を追い求めるそうした時間にしていきましょう。この呼びかけをもって2学期始業式の式辞を終わります。以上です。

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