No.33 教師も生徒も、そして保護者のみなさんも2024/1/23
【校長からの発信】
No.33 教師も生徒も、そして保護者のみなさんも
2024年1月23日 校長 森田 勉
昨日は推薦入試が行われ、無事に終了しました。受験生のみなさんは緊張した面持ちで一生懸命に取り組んでいました。私も高校受験のときの面接で随分と緊張したことを覚えています。この受験という“関門”を突破すれば、楽しい高校生活が待っています。いつでも高いモチベーションを持ち、学び続けていってほしいと思っています。
ところで、学びと言えば、先週は、教師も生徒も研修や講演会で学ぶ機会がありましたので、そのことについて紹介しておきます。
まず教員研修についてです。1月17日水曜日の午後3時半から、中央館3階のカフェテリアにて、株式会社 EDUCATION design代表取締役の小野田一樹さんをお招きして講演を開きました。講演テーマは、
「21世紀型教育について考える。新時代に必要な学校教育のあり方について
Ⅰ.21世紀型教育ってナンだ?
Ⅱ.星の杜高校の教育改革について
でした。いくつかのキーワードを載せておきます。
- 21世紀型教育とは「認知スキルより非認知スキルを重視する」教育。
- OECDの学力調査では高い学力を示しているが、それが若者の自己肯定感につながっていない。国力も落ちているのはなぜか。
- 学校教育と社会を接続させる必要がある。
- 日本の教育は150年間変わっていない。学校教育に責任がある。
- 「昨日の教え方で今日教えれば、子供の明日を奪う」ジョン・デューイ
- 社会で生きていくための大切なスキルを社会に出る前に学校教育で身につけさせることが必要。
- 「探究」する学びをつくる。
- 「自己決定」が幸福度を上げる。
- 星の杜中学高校の教育改革。斬新な取り組み。
などなど、たくさんの刺激を受けました。実際に、事後のアンケートでも「自分の授業を改善したい」「変化を生み出していきたい」「行動につなげていきたい」等々、多くの先生方が前向きなコメントを多数寄せていました。
1月20日(土)には、生徒及び保護者向けの「魂に響く話を聴く会 第2弾」が行われました。11時35分からカフェテリアにて、アレテー株式会社代表取締役の志村一篤さんをお迎えして、『生き方の可能性』~行動から見える世界~というテーマでの講演会がありました。
とても親しみやすい語り口で、生徒や保護者のみなさんがお話に吸い込まれていく様子が見て取れました。志村さんご自身の挫折体験とそれを乗り越えて得られた経験や教訓についてのお話は自分の将来を考えるうえでとても参考になったものと思われます。
「自分の存在意義を求めて過ごした高校時代から、大学を2か月で中退して、ほぼ何も考えずにアメリカに渡ったこと。アメリカでの生活やその後の数か国での海外生活を通して自問自答しつつ彷徨っていた時代。目標が定まり、帰国後飲食店を開業して知識や技術を獲得したが“天狗”になって落ち込んだ時代。経営者として自信を失ったが知人の言葉や仲間の励ましで蘇った時代」と主に自分の人生を大きく4つの時代に分けて、その時々の「➀状況 ➁考えたことや思ったこと ③起こした行動 ④学びと得られた教訓」に整理された話はとてもわかりやすいものでした。
そして、最後に、挫折・復活の繰り返しで学んだことをまとめて次のようなメッセージを残してくれました。
- 自分で考えて
- 自分で決めて(選択して)
- 自分で行動する
これらをまとめて「主体性」といい、主体性を持って行動すれば必ず道は拓ける。そしていつも君を支えてくれる仲間や家族や先生方もいる。みんなは一人ではない! 楽しい人生を送ってほしい。
やはり、学びから得られるものはたくさんありますね。これからもみなさんとともに学び続けていきたいと思っています。