No.10 感動の体育祭2024/6/22
【校長からの発信】
No.10 感動の体育祭
2024年6月22日 校長 森田 勉
6月20日(木)、今年度の体育祭が東京武道館で開催されました。体育祭は、生徒会主催の1学期の最も大きな学校行事と言えます。17日(月)の朝、実行委員長の国重君をはじめ6名の実行委員生徒が校長室を訪ねてきてくれました。そして、今年度体育祭のスローガン『新風』について、熱くその意気込みを語ってくれました。コロナが明けて1年、いよいよ本格的な体育祭に臨めるということで新たな風を巻き起こし、誰もが楽しめる体育祭にしたいということでした。これはまさに、学校が3年後の創立130周年に向けて「未来進化型のコンヴィヴィアルスクールを目指す」という方向と軌を一にするものと感じ、とても嬉しく、そして頼もしく思いました。
その意気込みは準備の段階から表れていました。実行委員会の各競技担当者が作成した、競技説明動画が出色でした。それぞれの種目に関して担当のみなさんの創意工夫が見てとれて、楽しくできあがっていてとても良かったと思います。
競技の内容は、午前中が「オープング⇒8の字跳び(大縄跳び)⇒台風の目⇒障害物競走⇒部活・同好会対抗リレー」、昼食を挟んで午後は「全体応援⇒玉入れ⇒綱引き⇒棒引き⇒騎馬戦⇒団対抗リレー⇒クロージング」というプログラムでした。
各競技が滞りなく進み、競技と競技の間も間延びせず、見事な進行でした。クラスで息をそろえた「8の字跳び」、加速と減速と回転をチームでこなす「台風の目」、爽快感溢れた「全体応援」、力を合わせた「綱引き」、力一杯戦った「棒引き」や「騎馬戦」、そして熱い気持ちが湧き上がる「リレー競技」、生徒のみなさんの熱い情熱や思い切り発揮する実行力は見ていてとても頼もしく感じ愉快な気持ちになりました。やはり生徒のみなさんの能力は大きいものがあると実感しました。
実は、午後の「綱引き」の種目あたりから、なんとも言えぬ祝祭感を感じ始めました。精一杯頑張って競技に臨んでいる生徒たちと、観客席で応援する生徒たちが一体となって、会場全体が盛り上がる感動的な光景がそこに現れたのです。まさに、これがコンヴィヴィアル(みんなでわいわいガヤガヤ楽しみながら共に成長する)という感じでした。そしてなおかつ清々しさが感じられるのです。おそらくこれらは、日常の生徒たちが培っているものがこうしたイベントでもそのまま現出するのでしょう。普段の「礼儀正しさ」「正々堂々としていて品格がある」そして「人を愉快に指せる」生徒たちが醸し出す成果であったのだと思います。とても感動しました。
来月から、パリ・オリンピックが開かれます。そのスローガンの説明動画に「前例のない体験と力強い感動を約束する」というような表現があります。まさにそれが岩倉高校の体育祭にあったのです。つまり、参加した生徒のみなさんばかりでなく、観戦して応援いただいた保護者のみなさんも、そして下支えした私たち教職員もすべてが、これまでにない体験をとおして、新たな達成感や充実感や喜びといった感動を共有できたものと思います。
確かに、この日、東京武道館に『新風』が吹いたものと確信しています。