No.36 令和6年度修了式 校長式辞骨子2025/3/25
【校長からの発信】
No.36 令和6年度修了式 校長式辞骨子
2025年3月24日 校長 森田 勉
1年生、2年生のみなさん、おはようございます。本日ここに令和6年度（2024年度）の修了式を迎えました。まずは、この日をみなさんと一緒に迎えられることを大変嬉しく思います。今年度も、みなさんの協力に感謝します。どうも有り難うございます。そして、来年度もよろしくお願いします。
本当に月日の過ぎるのも早いもので、今年も3か月が過ぎようとしています。「光陰矢の如し」とも言います。時間はあっという間に過ぎていきます。そのときどき、瞬間瞬間を大切にしていきましょう。
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今日のテーマは、「オプティミズム」と「ポジティビズム」についてです。そして、「プラス思考で生きていこう」ということを、後ほど話します。
3月1日に、みなさんの先輩である3年生が本校を巣立っていきました。そこで贈った言葉が、「Ever Onward !」（限りなき前進）です。これはアジアのスポーツの祭典である、アジア大会のスローガンです。若者が旅立つときにふさわしい言葉として、私の大好きな言葉です。卒業生には、いつまでも、夢と希望を忘れずに歩んでいってほしいですね。
いよいよ、みなさんが学校の主役に躍り出る番が来ました。そのためにも、この1年間で成長した部分と、課題としてやり残した部分を整理できるように振り返っておきましょう。そして、新たな目標設定に取り組みましょう。
その振り返りの指針となるのが、一つは、「岩倉スピリット」です。自分だけでなく仲間とともに実践できたか。主体的に学び、考えたか。そして、新たなことに創造的にチャレンジできたか。何よりも、失敗を恐れず行動できたか。しっかりと振り返りましょう。
もう一つは、常に考え続けてほしい「学ぶ」ことについて振り返っておきましょう。しっかりと学び方を学ぶことができたか。学ぶ意味を考え続けているか。学ぶ喜びを獲得できたか。そして、学習を中心とした基本的生活習慣は身についたか。さあ、どうでしょう。
みなさんは、この1年間で、多くの経験や出会いがあり、成長できたはずです。そのことをしっかりと自分なりの「キャリア・パスポート」に記しておきましょう。そしてさらなる成長を期して前進していきましょう。まさに「限りなき前進」です。
課題を残した人も悲観しないでください。「反省はしても後悔はしない」「気にしても苦にしない」というメンタリティが重要です。今回はできなかったけれど「仲間といっしょなら」「方法を変えたら」あるいは「もう少し総合的な力がつけば」できるはずです。しっかり前を向いて、こちらも限りなき前進をしていきましょう。
いよいよメインテーマです。「オプティミズム」とは楽観主義のことです。一方、「ポジティビズム」とは積極主義のことです。
「オプティミズム」の例としては、たとえば、サッカーの試合において、観客として、自分の好きなチームが勝つだろうと思うのは、オプティミズムです。根拠がなくてもいい。
「ポジティビズム」とは、自分がそのチームの選手として、負けていても必ず勝てると信じ、力を尽くすことです。しかし、本当の「ポジティビズム」とは、たとえその試合に全力を出し切って負けたとしても、その負けを、さらに成長していくために与えられたきっかけ、スプリングボード、あるいは大きなチャンスであると受け止め、次の試合での勝利を目指し、その成長を実現していくことです。
つまり、真の意味での「ポジティビズム」とは、人生で起こる出来事のすべてに「ポジティブな意味」があると受け止めて、そのすべての出来事を糧として、しなやかに、そしてたくましく成長していくことです。この姿勢が大事なのです。
「Positive Attitude Changes Everything !」（積極主義はすべてを変える）
ポジティブな人とは、つまりそれは希望を語る人、感謝の言葉を述べる人、他人を褒めて励ます人、失敗を恐れずにチャレンジする人です。こういう人の周りには、自然とポジティブな人々が集まり、良い人間関係が生まれ、明るく楽しく、みんなで共に成長できる場が出来上がります。これこそ、まさに、コンヴィヴィアル・スクールです。
この言葉を覚えておきましょう。
最後に、Be A Rising Star ! いつでも希望を持ち続け、いつでも人に希望を与え続けられるように頑張っていきましょう。充実した春休みを過ごして、新たな決意で新年度を迎えられるようにしていきましょう。以上の呼びかけをもって修了式式辞の結びとします。
・・・・・・・・・・・・・ 以上、スライド14枚 ・・・・・・・・・・・・・
保護者の皆様へ
日頃より本校の教育に対しましてご理解とご協力を賜り、衷心より御礼申し上げます。どうも有り難うございます。
明日から春休みに入ります。休みが明ければ新しい学年となります。お子様たちには、新年度に向けて“限りなき前進”を続けていってほしいと強く願っています。
いつも話すことですが、すべてのお子様たちが大きく成長できる能力や可能性を持っています。その壁となってしまうのは、意外にも自分自身であることが多いのです。「自分にはできない」「自分の性格は直らない」等々、と思ってしまう「自己限定」がもっとも大きな障害となり得ます。自分自身としっかり向き合い、自分をまっすぐ信じて突き進んでほしいものです。
そのためにもお子様とのコミュニケーションをはかる時間をつくっていただければ幸いと存じます。今後ともご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
時節柄、お身体ご自愛のうえお過ごしください。
